現在位置:asahi.com>教育>子育て>ゆき姐の子育て応援エッセー> 記事 素晴らしき友情2007年09月20日 いよいよ、日本から姉、その友だち、親戚ご一行様がニューヨーク(NY)にやって来た。(前回参照) ちょうどその日は、NYの日本人ママ仲間、陽子さんの次女・ベロニカ(9歳)の授業参観日。 この日は、父母ではなく、子どもの祖父母や親戚、友だちが授業を見に行く日。 もともとは、祖父母だけが参観する日だったのだそうだが、海外から移住してきたり、アメリカの各地から移住してきたりした親を持つ子どもが多いNYでは、NY市内や近郊に祖父母が住んでいない子が多いそうで、「祖父母の参観日」としても、クラスの半数も集まらなかった経験から、参観に来る人の枠を、「親戚、友人」に広げたのだという。 陽子さん一家の場合は、彼女の親や親戚はみんな日本に住んでいるし、夫のアンドレアスの親や親戚も、みんなオーストリアに住んでいる。 NYに親戚がいないのは、うちも同じ。 家族で祝う祝日や、こんなふうに学校で行事があるときは、ちょっと寂しい。 大人だって寂しいのだから、子どもはなおさらだろう。 そんなことをかんがみて、NYに住む私の日本人ママ仲間は、学校で、親戚や友人が参加する行事があるときには、できるだけ互いに協力し合って行くようにしてきた。 姉たちは、午前11時30分にJFK空港に到着予定だった。 入国審査を受け、荷物を取って出てくると、順調に行けば、だいたい午後0時半くらいになるはず。 ベロニカの学校の授業参観は、遅くとも11時には終わるという。 それから空港に向かっても、充分間に合う。 そんなわけで、朝9時、私はマンハッタンのダウンタウンにあるベロニカが通う私立エレメンタリースクール(日本で言う小学校)に出かけて行ったのである。 この学校はNYでも屈指の名門校。 それまでにも何回かこの学校の行事に誘ってもらい来たことがあるのだが、ここの子どもたちはマナーがとても良い。 勉強もしっかりやる子が多い学校としても有名で、学校全体の雰囲気がとても落ち着いている。 学校の前で陽子さんと落ち合い、一緒に受付をすませると、ベロニカが私を迎えに来てくれた。 父母の参観日ではないので、陽子さんはいったん家に帰った。 ベロニカは、さっそく私を図書室に連れて行ってくれた。 先生が子どもたちに本を読み聞かせ、本の内容について子どもたちが感想を言い合う授業のようだ。 子どもたちは、思い思いの格好で床に座って先生の話を聞いている。 その周りに椅子が用意されていて、子どもたちの祖父母や、親戚のおばさん、おじさん、そして私のような友人とおぼしき人たちが座って授業を参観。 先生の質問に子どもたちは積極的に手を上げ、発言していく。 子どもの面白い発言に、参観の人たちも大笑いしたりして、授業は和気あいあいと進められていった。 休み時間には、カフェテリアに用意されたジュースやコーヒー、果物、クッキーなどを少しいただき、今度はベロニカのホームルームでの授業の参観。 教室に行くと、子どもたちも10時のおやつの時間のようで、クッキーを食べたり、ジュースを飲んだりしていた。 息子の学校でも、やはり10時くらいにおやつの時間があり、子どもたちは家から持ってきたおやつをそれぞれ食べていた。 朝、7時過ぎくらいに朝食を食べている子どもたちは、たいてい10時くらいには小腹が空いてくる。それをお昼まで我慢させるということをしないで、ちょっとおやつを食べさせる、というのはとてもいいことだと思う。元気も出るというものだ。 こうして、2時間ほどの楽しい授業参観を終えると、陽子さんが車で迎えに来てくれた。 嬉しいことに、彼女とベロニカも、私と一緒に空港に姉たちを迎えに行ってくれるのだ。 異国で暮らす日本人ママ仲間の、なんと素晴らしきこの友情。 私たちは互いに自画自賛しながら、空港に向かったのであった。 (次回に続く) 兵藤ゆき プロフィール
ご意見・ご質問
兵藤ゆきさんのエッセーについてのご意見・ご質問をお寄せください。いただいたご意見・ご質問は、個人情報を除いて兵藤さん側にもお伝えする場合があります。
ゆき姐の子育て応援エッセー バックナンバー
|
ここから広告です 広告終わり ここから広告です [PR]注目情報ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
アサヒ・コム プレミアムどらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |