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ゆき姐の子育て応援エッセー

WALK―A―THON(ウォーカソン)

2007年11月22日

 いよいよWALK―A―THON当日(前回参照)。

 WALK―A―THONは朝10時から始まるので、息子を学校に送っていった足で、マンハッタンのウィークリーマンションに泊まっているご一行様を迎えに行った。

 チャイルド組もアダルト組も、今日は2時間ほど歩くので、みんなスニーカーにズボンという軽やかな服装だ。

 アダルト組の操さんは山歩きの達人なので、みんなの服装を点検。

 なんの問題もないということで、ご一行様はウィークリーマンションから歩いて5分ほどのグランドセントラル駅に向かった。

 ここは、マンハッタンのほぼ真ん中あたりにあるとても大きな駅。

NY市内を走る地下鉄や、郊外に行く電車も発着していて、通勤・通学などで毎日およそ10万人の利用者がいるとのこと。

 この駅のメイン・コンコースは高さが50メートルもあり、アーチ型の天井に描かれた12宮の星座が見ものだ。

 ご一行様は、その星座をちょっと見学して、そこから地下鉄に乗って、息子の学校へと向かった。

 地下鉄は、マンハッタン島の東を流れるイーストリバーをくぐり、クイーンズに入ると地上に出る。

 出て間もなくすると、電車の後方にマンハッタンの摩天楼が現れ、左側にはNY名物、ビルの壁一面に描かれた、もはやアートと化したポップな落書きの数々が見えてくる。

 整然とした美と躍動感あふれた美が混在するこのあたりの景色が、NYの中で私は一番好きだ。ご一行様にもぜひ見てもらいたかった。

 「ほらー、見てー」と、みんなに告げると、

 「おー、すごーい!」と感動の嵐。

 祐君と亮君も、満面の笑顔でそれらを堪能していた。

 そうこうしているうちに、目的の駅に着く。

 そこから学校へは歩いて10分ほど。

 学校に着くと、もう学生たちが校門や校庭に集まってわいわいやっている。

 学校のマスコット、グリフィンのぬいぐるみを着たり、校旗を持ったりしている学生たちもいる。

 時刻は朝9時40分過ぎ。

 ご一行様を校内に案内し、PTAの父母たちからWALK―A―THON用のTシャツをもらう。

 みんなもそれに着替えた。

 と、うちの息子がやって来た。

 祐君と亮君に、自分のクラスの中に入って一緒に歩かないかと誘っている様子。

 クラスの中には、息子の誕生会に来てくれていた子どもたちも何人かいた。

 彼らは祐君と亮君を見つけると、嬉しそうに駆け寄って来てくれた。

 祐君と亮君はちょっと照れくさそう。

 そうこうしているうちに、WALK―A―THONがスタート。

 ナーサリー(日本で言う幼稚園の年少)の子どもたちから順々に歩いていく。

 5年生、息子たちのクラスもスタート。

 祐君と亮君、どうするかな?

 と見ていたら…。

 なんと、前からずっとこの学校に通っている生徒みたいなニコニコ顔で、息子のクラスメイトたちと一緒に歩き出したではないか。

 そして、京ちゃんもアダルト組のみんなも、前からずっとこの学校に通っている生徒の保護者みたいなニコニコ顔で、他の保護者たちと一緒に歩き出したのであった。

(次回に続く)

兵藤ゆき プロフィール

兵藤ゆき兵藤 ゆき(ひょうどう・ゆき)
 名古屋市出身。血液型O型。東京・名古屋・大阪で深夜ラジオのパーソナリティーを皮切りに個性的なキャラクターでテレビ番組に登場し、その後エッセー、脚本、作詞、歌手、小説等ジャンルを超えて幅広く活躍。1996年に長男誕生後、ニューヨークに。
 主な著書に、(対談集)「頑張りのつぼ」(2005年7月 角川書店)…ニューヨークで活躍する日本人8人の方との書き下ろし対談集(宮本亜門・千住博・宮本やこ・野村尚宏・平久保仲人・河崎克彦・高橋克明・小池良介)、(翻訳本)「こどもを守る101の方法」(2006年7月 ビジネス社)などがある。

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