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いじめられている君へ

家族は最高の味方だよ

プロゴルファー・横峯さくらさん

 いまは元気いっぱいのプロゴルファーに見えると思いますが、これでも私、いじめられっ子だったんです。いじめられたのは、小学校4年生のころ。毎週月曜日に学校を休むようになったことがきっかけです。

 8歳からゴルフを始めましたが、うまくなるには実際(じっさい)のゴルフ場を回るラウンド練習(れんしゅう)が欠かせない。そこで父が、土、日曜日に比べるとゴルフ代が安い月曜日を「ゴルフの日」と決めて、学校を休ませるようにしたのです。

 それからです。男の子5、6人が「なんでお前だけ休むんだ。ズルい」と言い出し、ことあるごとに意地悪(いじわる)するんです。

 「私が何か悪いことをしたのかなあ」と悩みましたが、答えは見つかりませんでした。学校に行くのがいやで、いやで。

 子どものころの私は、必要最低限(ひつようさいていげん)のこと以外はしゃべらないほど無口だったのですが、さらに口数が減り、暗くなりました。この異変(いへん)に気づいたのが2人の姉でした。問われるままに学校に行きたくない理由を話しました。

 これが、姉から母、母から父に伝わり、父が学校に乗り込んでいきました。いじめた男の子を呼び出して「女の子1人を寄ってたかっていじめるなんて。こんど、いじめたら、ただではおかない」。このけんまくに恐れをなしたのか、意地悪はなくなりました。

 この件で、わかったのが「話すこと」の大切さです。私は姉に話したとたん、心がすっと軽くなったのをおぼえています。話したおかげで、その後、いじめの解決にもつながりました。きょうだいもお母さんもお父さんも、家族はあなたの最高の味方です。信じて、まず話してみようよ。

(朝日新聞2006年11月26日掲載)

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