現在位置:asahi.com>教育>子育て>育児ファイル> 記事 お産を選ぶ:7 リスクに応じて 河合蘭2007年05月27日 昨秋、秋篠宮妃紀子さまが愛育病院という民間施設で出産されたことが話題になった。子宮の出口に胎盤がかかっていたため「リスクにあった産院選び」をされたのだ。一番大切なのはなんといっても命だから、リスクが高ければ、周産期母子医療センター指定の医療機関(全国約270カ所)など高度医療が受けられるところで出産した方がいい。 自分のリスクを評価する方法が開発されており、ネット上でも見られる(http://www.aiiku.net/riskcheck.htm)。高血圧などの持病、難産経験の有無などを聞く項目ごとに点数が付いていて、合計すると低リスク、中リスク、高リスクの3段階の判定が出る。飲酒、喫煙の習慣は1点。年齢もリスクで、35〜39歳は1点、40歳以上は5点。計4点以上で高リスクなので高齢出産には厳しい。 センター病院が安全なのは、主に24時間直ちに緊急帝王切開ができるということと、未熟に生まれたり具合が悪くなったりした赤ちゃんを治療できるNICU(新生児集中治療室)があるということだ。高リスクグループだった人を追跡すると、低リスクグループに比べて帝王切開や早産、NICUに入院する割合が約10倍になるという。 高リスクの場合、産み場所の選択肢がほとんどなくなって残念に思う人もいるかもしれない。確かにこれまでは大きな病院というと安全性一点張りで、効率優先だった。でも最近は、母親が手術台に寝たまま、夫に手を添えてもらってわが子を抱く光景も見られるようになった。親子のきずなを求めて、大病院も変わりつつある。 (出産ジャーナリスト)
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