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保育園を選ぶ:8 「生身の体験」重視して 普光院亜紀

2007年12月9日

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 ここまで「子どもを安心して預けられる」という視点で書いてきましたが、保育園や幼稚園は、就学前教育を行う施設でもあります。教育というと、文字・数のワークや英語の授業などを思い浮かべる人もいますが、そんな「親受け狙い」の内容よりも、この時期は、遊びや生活、子ども同士、保育者とのかかわりなど「生身の体験」の豊かさのほうが、ずっと重要です。

 「保育園を考える親の会」の会員アンケートで「保育園で感心したこと学んだこと」を聞いたとき、園生活を垣間見た親たちから、子どもたちが「やる気」「自主性」を大切にされて、生き生きと過ごしている様子に驚いたという感想が数多く寄せられました。「家ではできないと思っていたことができている!」「けんかも自分たちで解決するように見守ってくれている」「自然とのかかわりが豊か」「家ではとてもできないどろんこ遊び!」などなど。

 就学前教育は、学校教育のミニ版ではなく、学ぼうとする意欲や、将来に向かって伸びていこうとする力を育てることに主眼があります。文字を覚えることよりも、絵本を読む楽しみを知ることがまず必要です(文字も遊びや生活の中で自然に読めるようになりますが)。

 特に保育園は、自我が確立する前の時期から、長い時間を過ごす場所。そこでは、保育者のこまやかなかかわりそのものが心の安定をつくりだし、五感を豊かにし、心身の育ちを促します。専門職として子どもの遊びや体験を豊かにする術をもち、ハートフルに子どもとかかわれる保育者がいることこそ、保育の質の核です。(「保育園を考える親の会」代表)

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