子どもたちにとって、楽しみのひとつはお年玉でしょう。
「お年玉」という言葉は、年の初めに、家族一人一人に小餅を丸めて作り分けた慣習から来ている、とも言われています。
このごろは少子化を反映し、1人の子どもが6人以上の大人からお年玉をもらうという調査もあります。喜ぶ子どもの顔見たさに、無理してはずむ大人も多いのではないでしょうか。
ともかくお年玉はいつものおこづかいとは違って、合わせて1万円を超えるほどの結構な金額になります。せっかくの機会ですから、親子一緒に銀行へ行って口座を開設し、預金をしてみるのも楽しいものです。
連載の1回目で紹介した金融広報中央委員会の調査の中に、「銀行や郵便局に貯金すると利子をつけて返してくれる」という文章の正誤を問う質問があります。これに正しく答えられた子どもの割合は、残念ながら小学3、4年生で20%、5、6年生で37%にとどまりました。
新しい印鑑を用意し、窓口で実際にお金を差し出して、預金の手続きをさせてみましょう。番号札を受け取ったりお札を自分で手渡したりすることを体感するのも大切です。親とは違った大人に、一人前のお客さんとして対応してもらい、大人同様に自分の通帳が出来上がってくるというのはうれしいものです。キャッシュカードは不要です、と窓口で申し出ることも可能です。
お年玉をもらったら、おこづかい帳をつけ始めるよう促すのも効果的です。
(横浜国立大学教授)