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子どもとお金:5 自分のお金を使う 西村隆男

2008年1月20日

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 おこづかいやお年玉として手にした自分のお金を使って、買い物ができる。子どもたちにとって、こんなうれしいことはないでしょう。

 お金で欲しいものが何でも買える。当たり前ですが、考えてみると何とも不思議です。どんなお店でも受け入れてくれるお札や小銭。これらは法で定められた通貨として、強制通用力を持ち日本中どこでも使うことができます。一方、クレジットカードや急速に利用が伸びている電子マネーは、便利ですが利用範囲には限界があります。

 お金にはいくつかの役割があります。ものの価値を測る役割もその一つ。何か欲しいものと交換しようと自分のものを差し出しても、相手が欲しいとは限りません。お金なら受け入れてもらえます。人はものを値段という形で価値判断しています。

 お金が世の中に登場して以来、お金を介して、ものの交換が活発になっていった歴史があります。また、ためることができることも、お金の役割です。腐らず、場所もとりません。将来の支出のために銀行に預けておくこともできます。

 子どもが、手元にこの大切なお金のあることを実感し、自分で実際に使ってみることが必要です。買い物に失敗し、自分のお金が減ってがっかりすることもあるかも知れません。そうした経験の積み重ねこそ、貴重な財産です。

 ものを買ってお金を支払い、お金がお店に渡ります。お店は銀行への返済に充て、やがて巡り巡って親の給料として手元に戻ることもあるでしょう。お金の行方を考えてみることも、面白い親子の会話になると思います。

(横浜国立大学教授)

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