子どもを取り巻く危険は、大まかに「事故」「犯罪」「いじめ・虐待」「災害」「病気」「環境問題」という六つに分類できます。事件や事故は、六つが絡み合って起きることがあるので、一つだけに気をとられずに、全体をバランスよく見渡すことが大切です。
すべてにおいて完璧(かんぺき)な対策をとれということではありませんし、残念ながら完璧などありえません。何でもかんでも危険を取り除けということでもありません。しかし、これらの危険は、どれもいつも子どもたちの身近にあるのだと認識し、危険度の高いものから対策をとっておきましょう。
「怪我(けが)をしてこそ子どもは成長する」「見守ってさえいればいい」という言葉をよく耳にします。しかしこれはちょっと乱暴な考え方で「だから何もしなくていい」というわけではありません。
身の回りを見渡し、不安や疑問に思うことを書きだしてみてください。子どもが居間にいるシーンを想像して、冒頭にあげた6分野について考えてみましょう。そして、命にかかわるような危険を事前にみつけ、環境を改善しつつ、子どもの危険察知能力、回避能力をアップさせていきましょう。
この連載は、主に事故防止の観点から、様々な生活の場面に潜む危険について親子でイメージトレーニングができるような内容にしていきたいと考えています。
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よこや・まり 生活安全教育の普及活動をするNPO法人「子どもの危険回避研究所」(http://www.kiken−kaihi.org/)所長。