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子どもを撮る:7 写真は未来への贈り物 川内松男

2008年7月27日

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 子どもの撮り方といっても、決まった方法があるわけではありません。何をどう撮るかは自由というのが本当のところですが、写真を教えるようになって気づいたこともあります。私自身にも言えることですが、何となく中途半端な写真が多いことです。

 一人だけ撮るのか、他の人とのかかわりをもたせるのか。狙ってその一瞬を撮るのか、気楽に自由に撮るのか。背景を見せるのか、見せないのか。それだけでも、「どこで撮ったのか、親に聞かないと分からん写真がいっぱいある」ということになります。

 写真を撮ることには熱心でも、後の整理保存は意外と無頓着な人も多いようですが、子どもに残すためには整理も必要です。

 最近は、写真を持たない子どもたちがいることも知りました。親からの虐待や遺棄で、児童相談所に着の身着のままで保護される子どもたち。アルバムどころか、一枚の写真すら持っていない場合もあるそうです。

 また、両親が離婚し、祖父母と暮らす小学生は「私はわけありだから、小さいときの写真は見たことない」と言っていました。家族写真はプライベートなものだけに、他人には計り知れないものがあります。

 子どもの写真は、後年になるほど意味合いが深くなるもの。平凡なスナップ写真の中の、たったひとつのものから、よみがえる記憶もあります。

 事情はどうであれ、子どもが生きてきた証しとしての記録は確実に手渡してほしいと思います。(写真家)

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