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朝日新聞記者の子育て日記

朝日新聞記者の子育て日記:私のお産はぞうきんがけから(女性編)

2007年06月09日

 育児サークルに通い始めて2カ月。知り合ったママ友達とランチに行く機会も増えてきました。

 盛り上がる話題の一つが、自分のお産体験です。みんなの話を聞くにつけ、お産とは本当に一人一人、ドラマがあるものだと感じます。

 ちなみに、私のお産はぞうきんがけから始まりました。

 昨年11月2日。出産予定日当日。私は里帰りしていた実家の近くの都立病院で健診を受けました。

 経過は順調で、エコーによる推定体重は3100g前後。「赤ちゃん、だいぶ下がってきていますね」30代の女性医師は言いました。

 この日は木曜日。翌3日の文化の日からは三連休の予定でした。

 どうしても連休中に産みたい。私は思っていました。というのもその当時、福島県で前知事の汚職事件を取材していた単身赴任中の夫が、連休は何とか東京に来られるかもしれないと話していたからです。

 「この週末中に産みたいんです」と申し出ると、「四つんばいでぞうきんがけをしてください。陣痛が来やすくなって、安産にもなりますから」と医師。

 帰宅後、母に話すと「それじゃ、年末の大掃除を前倒しってことで、ついでに窓ふきもお願いね」と大喜び。翌朝8時から午後3時ごろまで、バケツを片手に、汗だくになりながら家中のすべての床と窓のふき掃除をしました。

 疲れてソファに倒れ込むと、4時を過ぎた頃から生理痛のような鈍い痛みが時折、おそってくるようになったのです。

 もしやこれが陣痛? と思い、急いで夫にメールをしました。福島から東京までは新幹線で2時間弱。すぐ出れば、お産には間に合うはずです。

 ついでにお風呂掃除も済ませ、ご飯の支度も始めた5時半過ぎには、およそ10分おきに痛みを感じるようになっていました。

 ただ、痛みといっても生理痛程度で、たいしたものではありませんでした。

 夫の到着は7時半ごろの予定です。先にご飯をすませて6時ごろ、病院に入院すべきかどうか、電話をしました。

 すると、電話越しにナースコールの呼び出し音がひっきりなしに聞こえる中、看護師さんが「まだ10分間隔? 家は近い? では、7、8分間隔になるまでは来ないでください」とぴしゃり。

 そこで、気を取り直してお風呂に入ることにしました。出産後1カ月はシャワーしか入れなくなるためです。

 7時過ぎ。湯船の中で脚を伸ばした、その瞬間でした。

 おへその下あたりで、水風船がはじけたような感触がありました。

 破水だ、と直感しました。母も私を産んだ時、家で破水したと聞いていたからでした。

女性記者プロフィール

2000年朝日新聞入社、29歳。甲府、青森総局を経て、東京本社生活グループに在勤中の06年11月に第1子(女児)を出産。現在は夫の転勤先の福島県福島市にて育児休業中。

男性記者プロフィール

2002年朝日新聞入社。29歳。2カ所目の赴任地である新潟・上越支局で06年秋から育児休業を取り、同い年の妻と、第1子の長男を子育て中。

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