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コラム「パリ発 モード・ダンファン」

ルーブルであった子ども服見本市

2007年07月17日

●春の訪れと同時に子どもの姿

写真6月21日、22日に行われた「キッズファッション・モードアンファンテーヌ・パリ」ルーブルの会場
写真一際賑わいを見せた「BAKKER made with love」のブース
写真「フィラマン」のカラフルな靴
写真アクセサリーブランド「didouchka」
写真「Yue」の帽子は耳から馬の毛が覗く。モデルはデザイナー イルス・ヴァンデン・エデゥさんのお子さん

 ふだん生活をしていると、パリの街中で、子どもたちの姿を見かける機会は意外に少ないものです。もともと「大人の街」ですし、子どもたちが家と学校をただひたすら行き来する毎日を送っているせいもあるでしょう。ところが、春が訪れるころになると、パリにも子どもたちがいたのね、と気づかされます。

 ルーブル美術館横のチュイルリー公園の池には、小さなボートがいくつも浮かび始めます。子どもたちが一斉に外で遊び始めるのです。子どもたちにとって、楽しい季節の始まりです。暖かい日差しを浴びて、ボートを棒で突っつく姿などは、実にかわいらしく、ほほえましい。

●ルーブルであった子ども服見本市

 そのルーブル美術館のなかにあるカルーセル・ド・ルーブルを会場に、子ども服見本市「キッズファッション・モードアンファンテーヌ・パリ」が開かれました。子ども服とアクセサリーの60のブランドを集め、2008年春夏の新作が発表されました。今回は、その中でもちょっぴり個性的でクリエイティブなブランドをご紹介します。

 「BAKKER made with love」は、フランス人デザイナーのデーヴィットとヴァレリー・ヴェッカーが3年前に立ち上げた子ども服ブランドです。家具チェーン店を10年間営んだ後、3人の子どもの誕生を機に、子ども服作りに一転しました。

センスあふれる草木模様や水玉柄のテキスタイル、リネンやコットンの柔らかい素材感がとても心地いいブランドです。ボタン部分が星型の手刺繍を施したシャツ、動きに自由を与えてくれるバミューダーパンツ、ブルマとお揃いのギャザー・ワンピースなど新鮮なアイディアが光っていました。

●赤ちゃんから靴を履くと美脚になる?

 フランス人のアンヌ・グリンバートさんがデザインする「フィラマン(FILAMENT)」は、自分の子どものためにデザインしたベビー・シューズから始まったシューズ・ブランドです。フランスでは、赤ちゃんの時から靴を履くことで美脚になると言われ、出産祝いとしても人気の高いブランドになっています。

 60種類の色バリエーションを持つ柔らかな子羊革のシューズは、通気性を考えたパンチングの穴と、ぎざぎざのカッティングが特徴です。今シーズンは更にリバティー・プリントが登場。カラフルで豊かなプリントモチーフ、紐の代わりにチュールのリボンが用いられ、使わなくても飾りたくなってしまう宝物のようです。

●いいのがないので、自分でブランドつくりました

 一風変わったアクセサリーを発表したのは「didouchka」。デザイナーのカリーヌ・マルタンさんは、自分の子どもの写真を常に持っていたいと思い、友人のジュエラーに写真付きのメダイユを頼んだのがブランド誕生の発端です。大切な子どもの写真をお母さん、お父さんが肌身離さず持っていられるアクセサリーを作るブランド。方法はいたって簡単で、写真をメールか郵送で送り、ブレスレット、ペンダント、カフスなどの中から好きなアイテムを選べば、15日後には商品が届きます。子どもだけではなく、特別な人、ペットなどの写真を送ってくるお客さんも増えていると聞きました。

 最後にベルギーから初参加した「Yué」は、イルス・ヴァンデン・エデゥさんの帽子ブランド。個性的な帽子を探してもなかなか見つからなかったため、自分自身のブランドを今年からスタートしました。耳から馬の毛が垂れ、首まですっぽり被れる斬新なデザインと、シルクやベルベットに加えて、日本の和紙などを用い、細かい刺繍が施されているなど、こだわりとぬくもりが感じられます。

 これからも、フランスの子どもたちに人気の服やアクセサリーなど、さまざまな話題をパリからお届けします。

プロフィール

須山佳子(すやま・けいこ)

パリ在住のファッション・コーディネーター。

日仏ブランドのプロデュース、コーディネーション、PR、ファッションショーの企画を行う。翻訳、通訳のほか、雑誌・新聞・Web等に執筆。

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