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コラム「パリ発 モード・ダンファン」

子供服のセレクトショプ「LILLI BULLE」

2007年08月14日

●意外と少ないパリのセレクトショップ

写真バスチーユ広場に近いLILLI BULLE
写真Nicola Edelerのドレス
写真Oililyのジャンバー
写真REDITAの刺繍ドレス

 パリは冷夏です。今年は03年の猛暑が再来すると予想され、気温が45度まで上がった悪夢の日々が来るのを恐れていましたが、20度前後の涼しさです。街はすでに秋の装いになっています。

 さて、今回は子供服のセレクトショップをご紹介しましょう。ファッションの都と呼ばれるパリですが、セレクトショップはそれほど多くありません。大人向けのセレクトショップも数えるほどで、デパートに入っているショップでも3店舗しかないのです。

 子供服のセレクトショップは、2000年まで存在しませんでした。そこに目を付けたのが、婦人服のデザイナーをしていたアン・クリステル・ブヴォアさん。たまたま見に行ったキッズ服の見本市で、とてもクリエイティブな作品を作る多くのデザイナーたちから売り先が一つもないと、聞いたのです。びっくりしたのと同時に、もったいないと感じました。「何か私にできないか」と考え、2000年9月にセレクトショップをオープンしたのです。

●LILLI BULLEの洋服

 アンさんのお店「LILLI BULLE」は、バスチーユ広場から歩いて5分ほどのにぎやかな場所にあります。店内は洋服と雑貨がおもちゃ箱のように積み上げられ、店の壁には子供部屋に飾ることができる絵がかかっています。3カ月毎にアーティストをかえて、絵画展が開かれているのです。

 洋服や雑貨をセレクトする基準は「クリエイティブかつクオリティーと着心地の良いもの」というアンさん。世界中から集められた彼女お勧めの商品が所狭しと並べられています。

 「Nicola Edeler」は一点物を多く作るドイツ人のブランド。シルク・オーガンジーの上に、パステルカラーのウールを1色ずつフェルト化して貼り付けたお菓子のようなドレスがありました。「子どもの時から、特別な瞬間には特別なドレスを身につけることを覚えて欲しい」と語るアンさんお勧めのブランドです。

 1963年にオランダで誕生した「Oilily」は、まるで冒険や探検をしているかのように、楽しい服づくりをモットーにしています。独特のテキスタイル柄はもちろん、色の配色、仕立ての良さに加え、アンさんが自信を持って勧めたいというジャンパーを見せてもらいました。

 リトアニアの出身で、フランスを活動拠点にしている「REDITA」はユニークな刺繍を得意とするブランドです。一着ずつ服作りのテーマが違い、ドレスの大きなポケットから楽しい表情の熊や豚が覗く、手の込んだ刺繍は見事というほかありません。

●雑貨やおもちゃもユニークなセレクション

 洋服だけでなく、雑貨やおもちゃのセレクトにもこだわりが感じられます。大きな時計の形をしたバッグは、子どもたちがお母さんのお迎えの時間を忘れないように、時計の針を動かすことができるのです。

 ブランド「Clemence G.」が提案する赤ちゃんの「おしゃぶり」は、 美しいリボンの先にクリップが付いていて、赤ちゃんの洋服に付けておいてもなくならないように配慮された便利なアイテムです。ベットメリーも、カラフルな鶏のお人形で飽きることなく楽しめます。

 これらの商品やクリエイターの情報をより多くの人に知ってもらいたいと、アンさんは、ブログwww.lillibulle.comを開設しました。いつもたくさんの書き込みがあって、にぎわいを見せています。

 パリのお店そのままの気分が味わえるため、ぜひ、このサイトものぞいてみてください。

プロフィール

須山佳子(すやま・けいこ)

パリ在住のファッション・コーディネーター。

日仏ブランドのプロデュース、コーディネーション、PR、ファッションショーの企画を行う。翻訳、通訳のほか、雑誌・新聞・Web等に執筆。

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