関学山岳部、ヒマラヤ未踏峰登頂に成功 部の復活かけ挑戦2008年03月16日 ヒマラヤ山脈の未踏峰ディンジュンリ(6196メートル)の初登頂に関西学院大山岳部員2人が成功したと15日夜、現地から日本国内の同部OBらに連絡が入った。主将の中島健郎さん(23)=理工学部4年=と部員の山本大貴さん(21)=社会学部2年。同大学の山岳部員は今はこの2人だけで、中島さんが今月卒業すると山本さん1人になる。存亡の危機に立たされた同部存続の起爆剤にしようと、2人だけで登頂に挑んでいた。
ディンジュンリはネパールと中国の国境にあり、登山を観光資源にしているネパール政府が02年に登頂を解禁したばかり。2人は2月27日に関西空港を出発し、ネパール側から頂上を目指した。現地で荷物運びのヤクなどを調達し、案内人とコックを伴ってベースキャンプ(4950メートル)を設置。そこから2人で登山を始め、現地時間の15日午前3時にアタックキャンプ(5435メートル)を出発。同日午前10時35分(日本時間午後1時50分)に登頂に成功したという。ベースキャンプに下りてから衛星電話で朝日新聞記者に電話してきた中島さんは「疲れていて、頂上の景色を楽しむ余裕はありませんでしたが、達成できて感動した」と語った。 中島さんは07年2〜3月にも、当時の同部4年生ら2人と標高6132メートル地点まで登った。だが、隊員の体力の消耗が激しく、登山ロープも足りなくなり引き返した。再挑戦のため昨年11〜12月に富士山や北アルプス・剱岳で合宿。氷河の裂け目に落ちた場合の救出訓練をしたり、野営をして一晩過ごしたりして準備を重ねてきた。15日夜、中島さんは同大学OBにも電話をかけ「去年より雪が少なく、岩場が登りづらかった」と話していたという。 今回の登山には関学大山岳部の「復活」の願いも込めた。1960年代には部員が40人近くいたが、年々減少し、今では登山隊の編成も難しく、国内の登山合宿もままならない。初登頂の経験を通じ、登山の素晴らしさを新入生らに紹介する考えだ。
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