大分県の小学校教員の採用試験を巡る汚職事件で、県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で再逮捕=が07年度の採用試験でも、現在の富松哲博・教育審議監(60)から「特定の受験者を合格させるよう指示された」と関係者に話していることが分かった。富松審議監は当時、義務教育課長。江藤参事は08年度の採用試験で、富松審議監から約20人の合格を指示されたことが明らかになっている。
07年度の採用試験では、当時の教育審議監だった二宮政人容疑者(61)=収賄容疑で逮捕=も、江藤参事に10人前後の受験者の名前を示し、合格させるよう指示していたとされる。この年は合格者41人の半数以上を口利きによる受験者が占めたという。江藤参事は関係者に「上層部から別々の指示が出て、錯綜(さくそう)した」と話しているという。
関係者によると、江藤参事は当時、同課主幹として採用試験の事務全般を担当。06年7月の1次試験の採点終了後、受験者全員の得点の一覧表を当時の二宮審議監、富松課長の双方に見せた。
その際、二宮審議監から10人前後の受験者の名前を示され合格させるよう指示されたほか、富松課長からも受験者の名前に印の付いた紙を渡され、合格させるよう言われたという。江藤参事は「2人が示した受験者の中には重複している人もいたが、それぞれ異なる受験者もいて混乱した」と話しているという。
江藤参事は08年度の採用試験では、富松審議監から20人前後の受験者の得点を操作して合格させるよう指示され、2人を除く全員を合格させたとされる。江藤参事は関係者に「この年は07年度に比べ、口利きでの合格者は少なかった」と説明しているという。