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芝の校庭、みんな元気 全国で広がり公立1119校

 転んでも痛くないし、植物の生命の尊さも学べる。今、全国の小中学校で校庭の芝生化が注目されている。「緑のじゅうたん」を通じて地域の輪が広がり、芝生のグラウンドの拡大を理想に掲げるJリーグも「百年構想」の一環でアシスト役を買って出ている。

 校舎から児童が一斉に芝生の校庭に駆け出した。はだしの子もいる。

 25日、東京都杉並区の和泉小学校(児童数340人)の休み時間だ。

 「全員が外で遊んでいる。芝生を走る子供は表情が豊かで明るい。緑は目にも優しいし、私たちの心も安らぎます」

 1階の校長室から校庭を眺める野本厚子校長の視線は、優しげだ。

 02年春に芝生化して3年目。校長室の11月の行事表には、視察の予定を示す「芝」の印が八つ。芝生化をめざす自治体が参考にしようと、訪問が相次ぐ。

 週末は地元のサッカー、野球チームの練習場に校庭を開放している。

 明和FCの板垣安紀代表は「天然芝になった02年以降、小学生のメンバーは120人と倍増。芝生で練習のある日は参加率も高い」。けがを怖がらないプレーが増え、擦り傷も激減したという。

 文部科学省は小中学校の芝生化を支援しており、2千万円から9千万円の事業だと3分の1を補助する。97年度から03年度までに補助を受けた学校(300平方メートル以上)は266校。自治体が独自に整備したのを含めると全国の公立小中高校で1119校と全体の3%になる。

 芝生は管理しなければ枯れるので苦労は伴う。和泉小は管理維持にPTA、自治会を巻き込んだ。「地域の芝生」という意識が浸透している。新入生、保護者に芝生の大切さを知ってもらおうと、芝生を自宅で育ててもらうことも試みている。

 芝生のグラウンドの拡大を理念に掲げるJリーグも一役買っている。

 3月に元日本代表の井原正巳さんを先生役に和泉小でサッカー教室を開いた。9月には横浜市でも開講した。磐田、セ大阪も地元の学校の芝生化に伴い、教室を開いた。Jリーグ広報部は「百年構想の理念に合った活動で今後も積極的に取り組みたい」としている。

 和泉小には、日本サッカー協会の川淵会長がJリーグチェアマン時代に訪問したときの色紙が、今も飾られている。

 「緑の芝生は元気の素(もと)」 (11/28)


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