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2012年1月28日11時7分

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ハスやクジラの研究に評価 高校生科学技術チャレンジ、神奈川から受賞2件

写真:撮影したハスの写真を手にする西村さん拡大撮影したハスの写真を手にする西村さん

写真:発表で使った掲示物を縮小した紙を持つ花輪さん、酒井さん、吉村さん(左から)=横浜市中区の横浜緑ケ丘高校拡大発表で使った掲示物を縮小した紙を持つ花輪さん、酒井さん、吉村さん(左から)=横浜市中区の横浜緑ケ丘高校

 「第9回高校生科学技術チャレンジ(JSEC)」(朝日新聞社、テレビ朝日主催)で、日本女子大付属高1年の西村伊代さん(16)がテレビ朝日特別奨励賞に、横浜緑ケ丘高の3人が審査委員奨励賞に選ばれた。

■ハスの黄金比を発見――日本女子大付属高 西村伊代さん

 ハスの花はなぜ美しいのか。西村さんは約800年前の種から開花した古代ハスを観察し、花びらの間隔が黄金比の137.5度で並んでいることを突き止めた。

 きっかけは2年前。岩手県平泉町の「中尊寺ハス」が、宇都宮市で花を咲かせているというテレビニュースを見た。「ハスを調べてみたい」。すぐにハスを育てている恵泉女学園短大の長島時子名誉教授と連絡を取り、ハスを見せて下さいと頼み込んだ。

 「明日、咲くよ」。長島さんから連絡をもらうたびに、母の光代さんが運転する車で、自宅のある埼玉県蕨市から120キロ離れた宇都宮市へ。カメラを据え付け、深夜から10時間ほどかけて開花するハスの様子を1分ごとに撮影して記録する。蒸し暑い真夏の夜。「土砂降りの日はさすがにきつかったです」

 花びらの黄金比を見つけたのは、これまでの観察の成果でもある。ヤエムグラやヤスデの葉が規則的に生えることを調べていたので推測できた。

 「黄金比が出た時は、驚きと喜びで鳥肌が立ちました」

 植物に備わる力の不思議に夢中だ。「花の中で小さな虫が寝ていたんです。あの上品な香りにも何かあるのかも……」。旺盛な好奇心は次に向かっている。(星井麻紀)

■クジラを尾骨で分類──横浜緑ヶ丘高 地学部の3人

 横浜緑ケ丘高校(横浜市中区)地学部の酒井絵理佳部長(2年)と、吉村俊洋さん(2年)、花輪和也さん(1年)は、クジラの尾の骨で、六つの類型に分類する方法を編み出した。

 クジラの化石を尻尾だけ見つけた先輩たちが、尾で種類が分からないか調べたのがきっかけだった。部員の長谷川稜(りょう)さん(2年)、平ノ内奎太(けいた)さん(2年)、田中麻紀子さん(2年)とともに2010年の6月から研究を始めた。

 尾の骨(椎体(ついたい))の横幅と、その骨にくっついている突起物の長さや幅との比率で、分類するという先輩の研究を引き継ぎ、博物館に保管されているクジラやイルカの標本の尾を調べて回った。

 開館から閉館までひたすら計る。時には骨に残る脂にまみれながら、17種類140体を計測。パソコンでデータを解析し、コビレゴンドウ型やカマイルカ型など六つの類型に分類できることがわかった。

 酒井さんは、「6人みんなが分担して協力したからできた。それに先輩が築き上げてきた研究成果のお陰です」と語る。

 地学部は1年生が花輪さん1人。この受賞が記された宣伝チラシを作り、4月、新入生をたくさん勧誘する予定だ。酒井さんは「今までやってきた研究成果を後輩に託したい」(岩沢志気)

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