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2012年2月23日14時37分

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「すごーい」桜島ダイコン、授業に参上 東京・狛江第6小

写真:桜島ダイコンをかわるがわる持ち上げる狛江第六小学校3年2組の子どもたち=狛江市駒井町拡大桜島ダイコンをかわるがわる持ち上げる狛江第六小学校3年2組の子どもたち=狛江市駒井町

 「すごーい」「食べたーい」――狛江市の市立狛江第6小学校で22日、本物の桜島ダイコンを使った「ダイコン授業」が行われた。児童も教師も、「初体験」の桜島ダイコンに目を輝かせた。

 授業をしたのは3年2組の総合学習の時間。届いた桜島ダイコンは「世界一大きいダイコン」のギネス保持者である鹿児島市桜島白浜町、農業大野学さん(68)が「火山灰と格闘しながら育てた」ものだ。重さは約12キロ、長さは葉を含め約80センチ、胴回りは92センチあった。それでも例年より一回り小さいという。

 授業では最初に地図や画像で鹿児島県の位置や桜島を確認。その後、担任の名久井千秋先生(30)が段ボールから実物を取り出すと、いっせいに歓声があがった。「なぜ大きく甘く育つんだと思いますか」。先生が質問した。何本もの手が挙がった。「葉っぱが大きいから」と男子児童。

 「葉が大きいと、なぜダイコンが大きくなるの」。今度は少しためらいながら、「お日さまからたくさん栄養がとれるからじゃないかな」「正解です」。

 ダイコンの葉はふさふさと、白い部分の倍以上ある。「大きいものだと葉は120枚もつくんだって」と先生。

 昨年は、桜島の御岳の噴火活動が過去最高を記録。火山灰はダイコンの葉に降り積もり、成長を阻害した。大野さんら農家は毎日、葉から灰を落として回ったという。その灰も一緒に学校に届き、先生が説明した。子どもたちは紙の上に広げて、触ったりにおいをかいだりした。

 関西や関東の市場に桜島ダイコンが出ることはほとんどない。重くて輸送コストが高すぎるのだ。その桜島ダイコンを同小に紹介したのは、多摩川を舞台に自然体験活動に取り組む「狛江水辺の楽校(がっこう)」の副代表、竹本久志さん(59)だ。

 狛江第六小では、2カ月に一度は自然体験授業がある。近くの多摩川の河川敷で竹本さんたちが講師となり、虫採りや魚採り、川のゴミ拾いなどを教えている。地元農家の畑で、ダイコンやサツマイモなどの収穫もある。

 竹本さんによると、以前、世田谷区の小学校で、各地のダイコンを取り寄せて調べる学習があった。「その時の関係者から話を聞いて、狛江市でもやりたいな、と」。学校に持ちかけ、狛江市の複数の小学校でダイコン授業を始めたのは2006年。いつも最後は子どもたちに食べてもらっているという。

 「手で実物を触ったり、においをかいだりすることは、図鑑で見る学習とは全く違う。生きた体験を子ども時代にできるだけ積んでもらいたい。桜島ダイコンや火山灰のことは、子どもたちの記憶に長く残っていくのではないでしょうか」と竹本さんは話している。(斎藤智子)

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