【五十嵐聖士郎】4月に実施される全国学力調査をめぐり、8日、大阪府泉佐野市教委が学校別の成績を千代松大耕市長に伝えないことを決めた。千代松市長は「学力向上に役立ててほしい」と、学校別成績を公表する意向だったが、市教委は公表を避けたいとの考えを明確にした。
千代松市長は昨年10月、府の学力テストを受けた各小中学校の成績を、市のホームページで公表した。各校が提出した取り組み策を踏まえ、新年度は各校に予算を上乗せする考えだ。市教委によると、上乗せ分は計800万円程度になる見込みで、支援が必要な学校に学力向上アドバイザーを配置するなどして、学力の底上げを図る。
一方で市教委は全国学力調査の学校別成績は伝えないとした。千代松市長は取材に対し、「各校の結果がわからなければ、翌年度の予算査定ができなくなるため、各校への予算措置に影響がでる」と述べ、市教委を牽制(けんせい)した。
文部科学省は学力調査の実施要領で「学校の序列化につながる」として、学校別の成績を公表しないよう各教委に求めており、書面で意思確認をとっている。