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タイガースが優勝するとニッポンが変わる!?――。阪神球団のリーグ優勝と景気回復に因果関係がある、とするリポートを住友信託銀行がまとめた。64年の優勝後には、いざなぎ景気が始まり、日本一になった85年の後は、バブル景気が到来。今回は「団塊世代やシニア層が消費を牽引(けんいん)し、年平均1.5%前後の成長が長続きする『いぶし銀景気』が始まる」と予想する。
戦後の日本経済の歩みとタイガースの順位を重ね合わせ、優勝の年が大型景気到来の節目になっている点に着目。「タイガースの成績が日本経済の先行指標」と強調。
64年は東海道新幹線が開業、東京五輪が開かれ、経済協力開発機構(OECD)加盟で、先進国に仲間入りした年。85年は、プラザ合意によって円高ドル安の流れが加速し、企業の海外進出が進んだ。政府・日銀の金融緩和政策が長期化し、空前のバブル景気に結びついた。
03年は、4〜6月期の国内総生産(GDP)成長率が年率2.3%となり、株価も最近1万円台を回復。経済状況が好転する気配もある。リポートは「消費意欲も知的好奇心もある団塊とシニア世代が消費の主役となり、息の長い景気拡大が続く」と分析する。金融資産のある団塊の世代が定年を迎えると、海外旅行に行く機会が増え、パソコンやIT機器への消費も活発化する、と予測。
「大企業を中心に構造改革が予想以上の速さで進んでおり、収益力や資産効率が改善するのではないか」と見る。安定的に続く「いぶし銀景気」の到来を予測している。
担当したのは調査部の金木利公次長と青木美香主任。東京勤務で、関西出身でも阪神ファンでもない2人がまとめた。
(朝日新聞大阪本社発行 9月6日付朝刊)
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