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1回目の船外活動を開始し耐熱材の修理試験の準備をする野口聡一さん=30日、NASAテレビから |
【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=中村浩彦】日本人宇宙飛行士の野口聡一さん(40)が30日早朝(日本時間同日夜)から、初めての船外活動(宇宙遊泳)を実施し、約6時間半で活動を終えた。
野口さんはスティーブン・ロビンソン飛行士(49)とコンビを組み、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしているスペースシャトル・ディスカバリーのハッチから宇宙に出た。「なんていい眺めなんだ」と野口さん。
初めにシャトルの貨物室で傷つけてある耐熱タイルを利用し、補修剤を塗る試験をした。修理機材の使い勝手や効果を検証する目的だったが、補修剤が出にくく、約半分を塗るところまで実施した。その後、ISS側へ移り、全地球測位システム(GPS)のアンテナ交換などの作業を順番にこなした。
○緊急時用に推進装置も
ディスカバリーでの船外活動は、このあと2回が予定されている。
8月1日には、ドッキングしている国際宇宙ステーション(ISS)の姿勢を制御する四つの装置のうち、02年から故障していた一つの交換作業をする。野口さんは装置を抱えてISSのロボットアームの先端に乗り、シャトルと装置の設置場所を往復する。
8月3日には、宇宙実験をする装置や機器の保管設備をISSに取り付ける。船内の乗組員がロボットアームを操作してシャトルの貨物室から装置を持ち上げて設置場所まで運ぶ。その取り付け時に、野口さんが状況を確認しながら、船内に距離や位置を知らせる。
野口さんらは、命綱を機体に引っかけながら作業する。
もし命綱がはずれてもシャトルは、すぐ救出には向かえない。そんな事態に備えて、野口さんらは自力で戻れるように緊急用推進装置を背負っている。窒素ガスを使って、毎秒3メートルの速度で13分間移動できる。
◆野口さんの船外活動の主な内容
耐熱タイルなどの修理試験(1回目)
姿勢制御装置の修理・交換(1、2回目)
実験装置の取り付け(3回目)
テレビカメラの取り付け(3回目)
GPSアンテナの交換(1回目)
ロボットアームで移動(2回目)
(NASAの資料から)
(朝日新聞東京本社発行 7月31日付朝刊)