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一足先に満開を迎えた静岡県河津町の河津桜=4日、本社ヘリから、菊地康全撮影 |
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お花見グッズが並ぶ。中央が着ぐるみ「場所取りくん」=東急ハンズ渋谷店で、郭允撮影 |
桜前線が北上中です。会社の同僚や友人、家族でお花見を計画している人も多いのでは。楽しいひとときを過ごせるよう、料理の工夫や場所取りのコツ、注意点をお花見情報や幹事術の達人に聞きました。カメラ付き携帯電話を使った情報発信型の観賞も広がっています。(前田育穂、石井暖子)
「今年はおしゃれに決めてみては」。首都圏中心のタウン情報サイト「まいぷれ」で、お花見スポットや職場のお花見宴会幹事術などを紹介している千葉市のフリーライター、毎田祥子さん(40)はいう。
毎田さんは昨年、友達夫婦2、3組で近くの公園へ行った。取り出したのはワインとワイングラス。家で焼いてきたベーコンや卵などを並べ、桜の下でサンドイッチを作り、グラスを傾けた。「グラスは割れても後悔しないよう、100円ショップで調達しました」
いつもの宴会とはひと味違い、落ち着いた雰囲気で桜を楽しめた。今年も20日から情報を提供する。
同サイト編集部の中村貴子さん(44)も毎年、スポットを数カ所は見て歩く。
「場所取り」では眺めのよいことはもちろんだが、「夜は冷え込むので、トイレまであまり遠くない場所を選ぶ配慮も」とアドバイスする。防寒対策としてシートの下に段ボールを敷くほか、カイロや毛布、ジャンパーも持ち込むといい。湯たんぽや、防災用のアルミシートも役に立つ。
お酒や料理はデパートで買ったり、ケータリングを利用したり、出前をとったり、選択肢は増えている。こだわるなら、火が使える場所を探し、バーべキューに挑戦しても。
火が使えない場合は、ポットにお湯を入れて持参しよう。「焼酎のお湯割りができるし、お酒が飲めない人にお茶やコーヒーを作ることもでき、便利です」
中村さんは時々、仲間と合流できない人たちを見かける。「とりあえず現地に行って、幹事の携帯電話にかければいいと思っていたのに、混雑で通じなくなるケースがあるようです」。そんな時は幹事が頭にバンダナを巻いたり、「○○ご一行様」と書いた幕を作ったりなど目立つ工夫を。
春の天気は急変することも多い。雨が降ったら移動できるよう、周辺の居酒屋の場所も調べておきたい。
宴会を盛り上げるグッズも欠かせない。東急ハンズ渋谷店によると、昨年末の忘年会シーズンに続き、秋葉原のメードカフェのコスチュームや、お笑い芸人をまねした衣装が売れそうだという。新商品として桜の木の形をした着ぐるみも出た。目印になりやすい。
●ゴミ袋は数枚を、木の根元避けて
公園など公共の場所での宴会は、ルールやマナーを守って楽しみたい。
酒や料理を持ち込んでもいい場所かどうか、事前に公園事務所などに確認すること。木の根元近くはダメージを与えるので避ける。
忘れてはいけないのが、ゴミの片づけ。東京・上野公園では昨年のお花見シーズンに158トンのゴミが出た。4トントラック40台分。都東部公園緑地事務所によると、処理に約380万円かかったという。自分が出したゴミは持ち帰るのがマナー。分別できるよう、ゴミ袋は数枚持参しよう。
飲み過ぎも要注意だ。東京消防庁によると、04年は3月18日から4月4日までの18日間に152人が急性アルコール中毒で病院に搬送された。20代が最も多く64人と4割を占めた。
同庁広報課は「適量を知り、その日の体調にも気をつけてほしい。空腹時の飲酒や一気飲みはやめて。飲めない人は周りにはっきり『飲めません』とアピールを」と呼びかけている。
●携帯で開花情報発信
気象庁によると、冬の寒さが早く訪れた今年は、ほぼ全国で平年より早い開花が見込まれている。予想は福岡、東京都心が22日、大阪が25日、名古屋が26日になっている。
もっと詳細な開花情報として人気が高まっているのが、全国各地のモニターがカメラ付き携帯電話で、つぼみから、開花、満開、散るまでの様子を撮影して、紹介するサイトだ。
その一つが、民間気象情報会社ウェザーニューズが9日、携帯電話とウェブのサイトで始めた「さくらプロジェクト」。携帯サイトから登録したモニターが、2、3日おきに1本の桜を撮影し、コメントを添えて更新する。いわば情報発信型のお花見で、昨年は4千人がモニターになった。今年もすでに2千人が登録。1万人をめざす。
ウェブサイト「お花見インフォ」は20日にスタート予定。約30の地域情報サイトの運営者とその協力者がモニターとなり、桜の写真とコメントを載せていく。
観光名所ではなく、たとえば「東京・笹塚駅南口高架の横の桜」「広島・三次商工会議所脇の桜」など、モニターの身近なスポットの紹介が中心だ。
主催するリスネット・地域サイトネットワークの代表、長坂由佳さんは「桜を通じて、自分の住んでいる地域のよさを見直したり、愛着を持ったりしてもらえれば」と話す。
■お花見情報が得られるサイト
まいぷれ
http://www.mypl.net/index.html
さくらプロジェクト
http://weathernews.jp/sakura2006/
携帯サイトは各社公式サイトから
お花見インフォ
http://www.ohanami.info/
(朝日新聞東京本社発行 3月20日付朝刊)