働く人の6割が「5年前より個人の収入の格差が広がっている」と感じていることが、連合総合生活開発研究所(連合総研)の調査で分かった。景気回復にもかかわらず、失業の不安を感じる人が依然5人に1人おり、連合総研では「非正規雇用など不安定な雇用の広がりが、働く人全体の意識に影を落としている」と分析している。
調査は3月末から4月にかけて、首都圏と関西圏の民間企業に勤める20〜50代の900人を対象に実施、781人から回答を得た。内訳は男性が6割、女性が4割。正社員が約7割、非正社員が3割。
個人の収入の格差について、63.6%が5年前と比較して「拡大した」。「変化していない」は14.5%、「縮小した」は5.9%だった。
「拡大した」と答えた人に、その要因(複数回答)をたずねたところ、「パート・派遣など非正規雇用が増えた」(51.1%)が最多。「失業や就職難で収入のない人が増えた」(43.7%)、「企業の業績格差が拡大した」(42.5%)などが続いた。
一方、今後1年以内に失業する不安を感じている人は17.9%で、昨年同期の20.6%より減ったものの、景気や賃金の改善を見込む人が増える中で、高止まりしているのが目立った。