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トイレ節水競争 大手2社、6リットル型に

2006年06月23日

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節水機能を前面に打ち出すINAXの新型トイレ=福岡市博多区で

 衛生陶器最大手のTOTOが8月に一般品の半分以下にあたる6リットルで洗浄できる超節水型トイレを国内で発売する。国内市場への6リットル型投入はライバルのINAXが4月に先行、シェア拡大を図っている。節水機能をめぐるトイレ商戦は激しさを増している。(若松潤)

 トイレの洗浄水量では、これまではTOTOが先手を打ってきた。13リットルが主流だった94年にTOTOが主力品で10リットル型を出すとINAXが98年に追随し、99年にTOTOが8リットルに減らすとINAXも01年に実現した。

 今度はINAXが一足先に6リットル型の「ECO6(エコシックス)」を発売。13リットル型と比べると4人家族なら2日で浴槽1杯分の節水が可能で、年間1万2000円の節約になる。タンクの水位を高めて落差によるエネルギーを増し、水流を調整して洗浄力を確保した。新築住宅用便器の8割を6リットル型に切り替え、今年度は前年度比2割増の60万台の販売を目指す。

 米国では90年代に洗浄水量を6リットル以下とする規制が施行されたため、TOTOは6リットル型を開発して米国でのシェアを伸ばした実績が既にある。ただ、国内での6リットル化には時間をかけた。

 同社の研究では菜食主体の日本人は欧米人よりも便が大きく質も違う。さらに、日本ではトイレットペーパーの使用量が多く、建物内の配管構造も違う。配管内の汚物を1度で流しきる技術の研究開発を続けてきた。

 TOTOは、大量に退職する団塊世代による増改築需要を重要な市場と見て、既存の配管に対応できる点を重視した。8月から商品を6リットル型に切り替え、1年かけてほぼ全商品を6リットル型にする。

 節水機能は掃除が手軽になる表面処理と並んで、洗浄自動化や音楽再生機能よりも消費者に効果を訴えやすい。家庭での水利用の約4分の1はトイレで使うとされる。両社とも、環境と家計に優しい点をアピールして市場拡大を狙っている。

(2006年6月15日付 朝刊2経済)

 ■(自治体なんでもランキング)洗浄便座1位・富山 トイレは調度品?

 TOTO(本社・北九州市)が80年に一般向けに販売を始めた温水洗浄便座。04年10月時点の普及率は全国で59.1%(総務省調べ)。

 今や、オフィスでも住宅でも欠かせなくなりつつあるが、普及率には地域差がある。1、2位は北陸の富山、石川。福井県も11位だ。TOTO広報部の宗美予子さん(34)は、「北陸は急速に下水道整備が進んでいる。水洗化が便座を新しくするきっかけになる」と指摘する。

 「北陸は持ち家率が高いうえ、法事などでよく家に人が来る。トイレは見せる調度品のようなもの」と話すのは、「トイレ学」を研究する大手前大学(兵庫県西宮市)の高橋正明教授。三重、滋賀、奈良が高い理由については「大都市近郊は流行に敏感。『大阪や名古屋より先に』との思いが強いのでは」と分析する。

 温水洗浄便座には便座を暖める機能もあり、冬のひやっと対策になる。普及率が低い県に温暖な地域が目立つのは、そんなことが影響しているのかもしれない。

 ◆温水洗浄便座の普及率

  都道府県  普及率

(1)富山   71.2%

(2)石川   68.8

(3)三重   67.6

(4)滋賀   67.2

(5)新潟   66.7

(6)奈良   66.3

(7)京都   65.8

(8)愛知   65.2

(9)群馬   64.2

(10)北海道 64.1

(38)青森  48.3%

(39)秋田  48.0

(40)宮崎  47.8

(41)島根  47.6

(42)佐賀  47.3

(43)鹿児島 42.1

(44)岩手  41.0

(45)長崎  40.5

(46)高知  39.2

(47)沖縄  18.4

※2人以上の世帯が対象。04年10月末時点。総務省の全国消費実態調査

(2006年6月12日付 東京都・夕刊・地域マリオン)


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