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糖類の働きで歯垢楽々分解 花王の研究所が発見

2006年09月29日

 果物やキノコ、ワインなどに含まれる糖類の一種「エリスリトール」に、虫歯や口臭の原因となる歯垢(しこう)を分解しやすくする働きがあることを、花王の研究者らが見つけた。歯ブラシやうがいの水流程度でも、歯垢がはがれやすくなるような効果が期待できるという。22日に横浜市で始まった歯科基礎医学会で発表した。

 口の中には虫歯につながる病原菌と、いわゆる善玉の細菌などが混在する。こうした細菌が増えて、食べかすなどをエサにして絡み合い、歯につくと、取れにくい歯垢となる。唾液(だえき)の清浄作用が細菌の増殖を抑えることは知られているが、詳しい仕組みは分かっていないという。

 唾液の働きを研究していた花王ヘルスケア研究所の前田晃嗣室長、矢納義高主任研究員らは、メロンやナシなどの果物や、しょうゆ、みそ、ワインなどの発酵食品に含まれるエリスリトールが、唾液と同じように細菌同士の結合をゆるくする働きを持つことを見つけた。再現した歯垢にエリスリトール水溶液をかけると、歯ブラシが触れなくても、ブラシが起こす水流を再現した超音波があたるだけで、歯垢がはがれるようになった。エリスリトールを使わずに超音波をあてるのに比べ、歯垢は約3分の1まで減っていた。

 前田さんは「エリスリトールは、殺菌剤も入れない歯垢内部まで浸透できることを確かめた」と話している。(冨岡史穂)

(2006年9月23日付け朝刊 社会2面)


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