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埼玉・熊谷、岐阜・多治見で40.9℃ 74年ぶり国内最高気温 熱中症で死者11人2007年08月27日
日本列島は16日も高気圧に覆われて気温が上昇し、午後2時20分に岐阜県多治見市、同42分に埼玉県熊谷市で40.9度を記録した。1933年7月に山形市で記録された40.8度の過去最高記録を74年ぶりに更新した。熱中症で倒れる人が相次ぎ、埼玉など6都府県で11人が死亡。気温が高かった東京、埼玉、群馬、岐阜の各都県と名古屋市だけで約350人が病院に搬送された。 気象庁によると、ほかに最高気温が40度以上だったのは、埼玉県越谷市(40.4度)、群馬県館林市(40.3度)、岐阜県美濃市(40.0度)。また、関東地方や東海地方を中心に25カ所で観測史上最高を記録し、東北地方南部から九州地方の各地で35度以上の猛暑日。8月に入っての連日の猛暑で、観測史上最高気温を記録した観測地点は100カ所になった。 各地の警察や消防によると、埼玉県では男女6人が熱中症とみられる症状で死亡した。 熊谷市では午後0時半ごろ、無職女性(81)が自宅の寝室で体調不良を訴え、病院に搬送されたが、午後2時ごろに死亡が確認された。さいたま市、久喜市、毛呂山町などでも高齢者が亡くなった。 東京都町田市では、2日前に中学校のバスケットボール部の活動中に倒れた2年男子生徒(13)が、16日朝に死亡した。 群馬県藤岡市では午前7時半ごろ、寝床で意識不明になっていた女性(80)が間もなく死亡。秋田県大館市でも午後、病院に搬送された無職女性(80)が死亡した。 このほか、京都市や名古屋市でもお年寄りが熱中症で亡くなった。 気象庁によると暑さは16日までがピークで、17日の気温もやや高めになるものの、週末には平年並みに戻る見通し。今後は北海道付近にある前線の南下に伴い、高気圧も南下して勢力も弱まり、今回のような高温になる可能性は低いという。 ●フェーン現象、内陸に熱風 熊谷市や多治見市で最高気温の記録を更新した背景には、8月に入り、太平洋高気圧がしだいに勢力を増して、列島を覆い続けたことがある。その勢力は、15日から16日にかけてピークに達した。 最高記録を更新した両市は、ともに熱せられやすい内陸部にある。前日までの暑さが残り、気温を底上げした。熊谷市の16日朝の最低気温は28.8度までしか下がっていなかった。熊谷市など関東地方の内陸部は、北西からの風が山を越えて暖まって届くフェーン現象も影響した可能性があるという。 一方、多治見市など東海地方は、高気圧の中心部が近くに居座り続けていたため、やはり冷めないうちにまた熱せられ、どんどん気温が上昇したらしい。 高気圧が強まったのは「ラニーニャ現象」で太平洋西側の対流活動が活発化したことが背景にあるとみられている。 ■16日の最高気温上位10カ所 順位 市町名 観測値 1 埼玉県熊谷市 ★40.9 1 岐阜県多治見市 ★40.9 3 埼玉県越谷市 ★40.4 4 群馬県館林市 ★40.3 5 岐阜県美濃市 ★40.0 6 岐阜市 ★39.8 6 岐阜県郡上市 ★39.8 8 岐阜県下呂市 ★39.7 9 愛知県愛西市 39.6 9 岐阜県揖斐川町 ★39.6 ★はその自治体の最高記録 ■主な都市の最高気温 地名 観測値 札幌 27.2 仙台 34.6 新潟 33.2 東京 37.0 名古屋 39.4 大阪 38.1 福岡 34.2
(2007年8月17日朝刊1面)
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