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エボラウイルス無毒化 東大医科研成功、安全に実験可能

2008年01月28日

 感染すると致死率の高いエボラ出血熱の原因となるエボラウイルスを遺伝子操作で無毒化することに、東京大医科学研究所の河岡義裕教授らのグループが成功した。今週の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。

 河岡教授らは、エボラウイルスの八つの遺伝子のうち、増殖に欠かせないVP30という遺伝子を取り除いたウイルスを作った。ヒトには感染せず、この遺伝子を実験用のサルの細胞に組み込むと作ったウイルスが増殖することを確認。ウイルス自体の性質は変わらないという。

 エボラウイルスは危険度が高いため、限られた施設でしか扱えない。このウイルスを使えば、より安全に実験ができ、治療薬やワクチンの開発の進展が期待される。

 アフリカで散発的に流行が起こるエボラ出血熱は患者の血液などから感染し、致死率は50〜90%に上る。発熱や下痢が激しく、体中から出血しやすくなり多臓器不全を起こす。

(1月22日付け夕刊14ページ 社会)

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