1.万国博覧会の魅力
1970年、「人類の進歩と調和」をテーマに開かれた大阪万国博覧会(万博)は、前年の7月にアポロ11号が持ち帰った月の石を一目見ようと、アメリカ館には長蛇の列ができていました。2時間半におよぶ炎天下の順番待ちの末、入ったパビリオンは、柱をなくすために空気圧を利用したドーム構造になっていました。こんな人工の空間もあるんだと、屋根を見上げ、月の石やアポロ8号の指令船に興奮したことを思い出します。
さて、「自然の叡智(えいち)」をメーンテーマにした今回の「愛・地球博」は、どのようなことが話題になるのでしょう。一足早く、公式ガイドブックを参考に、ウキウキ・ワクワクするような見どころを探してみましょう。行動に移す前に、しっかりとした下調べが大切です。実際に行けると今回の学習が生きてきます。ぜひ生かしたいですネ。
2.ワークシートのポイント
(1)マスコットキャラクター
アニメーション「モリゾーとキッコロ」を毎週楽しみにしている小学生のみなさんもいることでしょう。初めての人もいることでしょう。「モリゾー&キッコロの休日」のホームページで、キャラクターたちともうチョッと仲良しになりましょう。
http://www.morizo-kiccoro.jp/top.html
小学校上級生以上の皆さんは、テーマ「自然の叡智」、そしてサブテーマである「宇宙、生命と情報」「人生の“わざ”と智恵」「循環型社会」の三つが、森の妖精「モリゾー」「キッコロ」とどのように関連しているか推測してみましょう。
(2)日本がかかわった万博
日本が参加した最初の万博は、1867年に開催されたパリ博です。江戸幕府の外に、薩摩藩や佐賀藩も単独で出品しました。このときの幕府と薩摩藩のトラブルは、明治維新前夜を暗示させる日本外交史の一こまとして有名です。歴史に興味がある人は調べてみるとおもしろいことに気づくことでしょう。
70年の大阪万博の後、75年には「沖縄海洋博」、そして「科学万博 −つくば ’85」が開かれています。それぞれどのようなテーマで実施されたものか調べてみると、博覧会のイメージがつかめることでしょう。
『改訂版 万国博覧会』――技術文明史的に 吉田光邦 NHKブックス
(3)「愛・地球博」の呼び物
今回の記事にもあるように、リニアモーターカーが実用化されたことは特筆されることでしょう。さて、どのようなしくみの乗り物でしょう。
JR東日本超伝導リニア館
http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.7/C3.7.3/index.html
ヒューマノイド(人間型ロボット)の活躍が話題になっています。どのようなロボットと出会えるか楽しみですネ。会場内には燃料電池バスや新交通システム(IMTS)のバスも走るそうです。また、シベリアの永久凍土で見つかったマンモスが冷凍状態のまま展示されるそうですから見ものです。
この他にも、まだまだチェックしておかなければならないものがたくさんありそうです。何はともあれ、書店でガイドブックを手にしてみましょう。手に入りにくい人は、下記のホームページなどを活用してみましょう。
『愛・地球博 公式ガイドブック』(2005年日本国際博覧会協会)
「公式ホームページ」
http://www.expo2005.or.jp/jp/index.html
(4)参加各国のパビリオン
「グローバル・コモン(外国館)」には、公式参加国と国際機関のパビリオンがならびます。それぞれの国のお国柄もたのしめるはずです。公式ガイドブックを開きながら、行きたい国や機関をチェックしてみましょう。つぎのホームページでも紹介がされています。
http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.4/index.html
3.発展学習として
ワークシートには示せませんでしたが、日本ゾーンや企業パビリオンゾーンもチェックしておきましょう。モリゾーゴンドラに乗って行く瀬戸会場には、たくさんの市民参加のプロジェクトがあります。ここも要チェックです。ガイドブックには、まだまだたくさんの情報が満載されていますから、たんねんに読んでみましょう。
(藤沢市立長後中学校・有馬 進一)