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核燃再処理工場の試運転、三村・青森県知事が同意へ

2006年03月17日

1.エネルギーと原子力発電

 経済産業省は、3月11日に「エネルギーに関する世論調査」をまとめました。それによると、原油価格の高騰で国民の57.3パーセントが「生活に影響が出ている」と感じているものの、自家用車の利用を控えるなどの工夫をしている人は28.3パーセントにとどまっているそうです。原子力発電については65.9パーセントが「不安」または「何となく不安」と答えているのもかかわらず、全体の55.1パーセントが原発を「積極的に推進」または「慎重に推進」すべきだと答えています。この調査は、原発の必要性は認めながらも、根強い不安があることを物語っています。

今回はエネルギーと原子力発電について考えていきましょう。

2.ワークシートのポイント

(1)原子力発電のしくみ?

原子力発電のしくみについては、

資源エネルギー庁 http://www.enecho.meti.go.jp/

原子力保安・保安院 http://www.nisa.meti.go.jp/

のホームページなどで調べてみましょう。

加圧水型軽水炉(PWR)沸騰水型軽水炉(BWR)ということばは、東芝が米国原子力発電メーカー大手のウエスチングハウス(WH)を買収した記事で目にしたかもしれませね。

(2)「プルサーマル」は和製英語

プルサーマル計画について『知っているつもりで説明できないニュースのことば』(幻冬社 池上彰)「ひとことで言えば…」では次のように説明しています。

「原子力発電所の原料として、従来のウランにプルトニウムを混ぜて使うこと」

よくわからないことばについては自分で調べることが大切ですね。

原子力のページ http://www.atom.meti.go.jp

日本原子力発電 原子燃料サイクル http://www.japc.co.jp/cycle/index.htm

などで調べてみましょう。

(3)なぜ原子力を進めるの?

『新版 原子力を考える50話』(西尾漠 岩波ジュニア新書)では「1999年のJCO、一昨年の美浜原発と、日本でも原発にかかわる悲惨な事故が起きたことは、記憶に新しいでしょう。しかしパソコン、携帯、ゲームなど、電気を使う機会は増える一方です。だから原発に頼るのもやむをえないでしょうか?」という問いかけがあります。

 日本のエネルギー自給率は4パーセント。エネルギー資源の乏しい日本は、石油のほぼ全部の量を海外に頼り、特に中東地域からの輸入割合は8割以上という現実があります。

なぜ原子力を進めていくのかについていろいろな情報を

読んで考えていきましょう。

『原子力と報道』中村政雄 中公新書ラクレ

『原発列島を行く』鎌田慧 集英社新書

(4)これからのエネルギー?

『エネルギー 風と太陽へのソフトランディング』(小島紀徳 日本評論社)の「どのようなエネルギーを使うべきか」で「第一が再生可能なエネルギーを使いこなす技術の開発」「第二に資源が豊富で二酸化炭素を出さなかったり、排出が少ない資源の開発技術」「そしておまけは、高速増殖炉だ。安全性は最優先だが、資源のない日本こそ、開発は細々とでも続けておきたい」と述べています。

現在、発電の約3割は原子力です。乏しいエネルギー資源に、低いエネルギー自給率など日本のエネルギー問題は深刻です。ウラン資源もまた限りがあります。ウラン資源はリサイクルが可能なため、プルサーマルにより有効利用を図ろうとしています。


発展学習として

 プルトニウムによる発電はMOX燃料が初めてではありません。現在の原子力発電所でもプルトニウムが生まれ、原子炉の中でエネルギーをつくるのに役だっています。

 見学可能なエネルギー関連施設や工場でエネルギーや環境について学び、体験してみましょう。

 http://www.icee.gr.jp/sisetudb/ エネルギー環境教育情報センター施設見学ガイドなどを参考にしましょう。

 六ケ所村の再処理工場で計画されているアクティブ試験についての県主催の説明会でも、試験実施に対して賛否の意見が分かれる形となりました。さまざまな情報を読み、「不安」とおそれるだけでなく、まず考えるという一歩を踏み出しましょう。

(大阪市立天王寺中学校・植田恭子)

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