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万葉仮名文が書かれた木簡の赤外線写真(分割撮影して合成)=大阪市文化財協会提供 |
1.もし文字がなかったらどうなるでしょうか。文字のなかった時代は口から口へと語り継がれていました。大阪の難波宮跡で見つかった木簡は日本語の発達をたどる意味で重要な資料です。今回は文字について考えていきましょう。
2.ワークシートのポイント
(1)万葉仮名とは
日本で仮名以前に使われた文字は漢字です。万葉仮名は、中国で生まれた漢字で日本のことばを書き表すために、漢字の意味とは関係なく漢字の音や訓だけを借りて読みを書き表したものです。奈良時代に成立した『万葉集』に多くみられるので万葉仮名と呼ばれています。
(2)日本の文字の歴史
文字のなかった時代は口承文学、口から口へと語り継がれました。日本に漢字が伝来したのは紀元1世紀までさかのぼると言われています。日本の地で記された文献の中では、5世紀以後のものが現存しています。その後、日本語に表記する工夫がなされました。
(3)仮名のもとになった漢字は
平安時代なると、万葉仮名がもとになってできた平仮名や片仮名が使われるようになりました。どちらも漢字を簡略化し生まれました。平仮名は漢字をくずして書いた形から、片仮名は漢字の一部を取るなどして出来ました。例えば平仮名の「い」は「以」をくずした形から、片仮名の「イ」は「伊」の一部から作られました。
(4)いろは歌を作ろう
「いろは歌」は四十七の仮名すべてを、同じ仮名を繰り返さずに読み込んだ歌です。古い時代のいろは歌は、みな辞書や仏教関係の書物に記されたものばかりでしたが、後には、仮名を学ぶ時の手習い歌として広まりました。現存する最古の「いろは歌」は万葉仮名で書かれています。
四十七の仮名を一回だけ使って「現代版いろは歌」に挑戦してみませんか。ことば遊びはあなたの脳を活性化させてくれるでしょう。
発展学習として
木簡が書かれたとされる7世紀の頃の日本について調べてみましょう。また日本最古の歌集である「万葉集」の歌を詠んでみましょう。万葉の歌碑をたずねてみるのもいいですね。
木簡は10月23日まで大阪市の大阪歴史博物館で一般公開されています。文化の秋、あなたの町の博物館で郷土の文化や歴史に触れてみましょう。
(大阪市立天王寺中学校・植田 恭子)