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(観流)直筆「坊っちやん」 夏目漱石の誤字・当て字に味わい

2007年11月05日

 先日、上京した時に、東京・両国にある江戸東京博物館に行きました。「文豪・夏目漱石」の特別展を見るためです。朝早くからたくさんの人が漱石の手紙や蔵書に見入っていました。今年は作家漱石の生誕140年、朝日新聞に小説記者として入社し、プロの作家になって100年の年です。

 今回は文豪・夏目漱石について、作家をとりまく世界についてみていきましょう。

ワークシートのポイント

(1)「坊っちゃん」は漱石が40歳のときに3週間で書き上げたといわれています。文庫本でもいろいろ出版されているから手にはいりやすいですね。テンポのいい作品ですからまだ読んでいない人は、ぜひ読んでみてください。『直筆で読む「坊っちやん」』(集英社新書 ヴィジュアル版)は漱石の息遣いが伝わってきます。原稿用紙にきちっと収まっている字で、漱石先生は几帳面な性格だったのだろうかなど、さまざま想像ができて楽しいですよ。

(2)『文豪ナビ 夏目漱石』(新潮文庫)では、漱石作品の読み進めかたをナビゲーションしてくれています。図書館や本屋さんで、実際に手にとってみましょう。装丁のデザインに目配りする作家が少なかった当時、「悉く自分で考案して自分で描いた」(『心』序文)漱石の装丁は、味わい深いものです。

 参考文献や関連図書もたくさんありますので読んでみましょう。

 『漱石の「こころ」』(角川ソフィア文庫)は、背景と内容を読み解いてくれています。『新聞記者 夏目漱石』(牧村健一郎著、平凡社新書)は新聞小説家としての視点から漱石を描いています。

(3)1867年に漱石は生まれました。本名は金之助。世の中とあわせて漱石の年譜を作ってみましょう。また、漱石と交流のあった人々についても調べてみましょう。

 正岡子規と漱石は「互いに畏敬し合った最も親しい交友」であったそうです。

 漱石山房に集まった寺田寅彦ら、弟子との交流についても調べてみましょう。作家芥川龍之介の誕生も、漱石という存在があったからです。

(4)漱石が誕生した1867年(慶応3年)の翌年、江戸は東京と改められました。漱石の人生はほぼ明治のはじまりから終わりまでです。漱石にとって、明治という時代はどのような時代だったのでしょうか。漱石と同じ時代を生きた森鴎外はどうでしょうか。日記や蔵書、趣味の世界などをたどってみましょう。

発展学習として

 漱石は気にいったデザインの広告を丁寧に切り取り保存していました。丸やハート型まで几帳面に切り取っています。漱石の美意識、こだわりでしょうか。

 美術や落語など趣味も大変幅が広かったようです。たくさんの漢詩も残しています。漱石の世界に触れてみましょう。

(大阪市立昭和中学校・植田 恭子)

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