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朝日NIEスクール
ポスト小泉、どう決まる?
●自民党総裁選、勝てば首相に 日本は議院内閣制(ぎいんないかくせい)といって、国会議員の投票で内閣総理大臣(首相)を選びます。自民党ができて半世紀たちましたが、もっともたくさんの国会議員がいるので、ほとんどの場合、自民党のリーダーが首相に選ばれてきました。 自民党のリーダーは総裁と呼ばれ、小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)さんは01年に初めて選ばれました。今年9月に任期が終わって退くため、新しい総裁を決める選挙が行われます。総裁になれば、日本のトップリーダーである首相の座も受け継ぐことは確実。だから、総裁選への立候補をめざす人、応援したい人たちが9月に向けて早くも動き始めています。 ●これまで35回実施 1955年に党ができてから、これまでに総裁選は35回行われました。 56年には逆転劇がありました。3人が立候補して岸信介(きしのぶすけ)さんが1位になったのですが、得票が過半数に届かず、2位の石橋湛山(いしばしたんざん)さんとの決選(けっせん)投票になりました。3位に終わった候補者を支持していた国会議員の多くが、決選投票では石橋さんに投票し、逆転勝利しました。多数派工作のために現金や人事で優遇(ゆうぐう)するといった約束が飛び交ったとされ、激しい総裁選の原型(げんけい)になったといわれています。 78年には初めて党員が投票する予備選挙が行われました。福田赳夫(ふくだたけお)さんは勝利を確信して「天の声に従う」。ところが、結果は田中角栄(たなかかくえい)元首相の全面支援を受けた大平正芳(おおひらまさよし)さんの勝利。福田さんは「天の声にも、時には変な声がある」と言って、国会議員による本選挙に出ませんでした。 小泉さんは95年、98年と敗れ、3度目の挑戦で総裁の座を射止(いと)めました。国民的人気のある田中真紀子(まきこ)さんの支援を受け、「自民党をぶっ壊す」と訴えて事前予想を覆(くつがえ)して圧勝しました。話し合いなど無投票で決まったケースも14回あります。 87年は竹下登(たけしたのぼる)さん、安倍晋太郎(あべしんたろう)さん(安倍晋三<しんぞう>さんのお父さんです)、宮沢喜一(みやざわきいち)さんの3人が話し合い決着か投票か、かけ引きを重ねました。最終的に判断を任せられた中曽根康弘(なかそねやすひろ)総裁が、竹下さんを指名しました。 小渕恵三(おぶちけいぞう)さんが病に倒れた00年には、党幹部らがホテルに集まって森喜朗(もりよしろう)さんを後継(こうけい)に決め、無投票で決まりました。このため、密室談合(みっしつだんごう)で生まれたという批判がつきまといました。 ●仕組み自在に変更 総裁選の仕組みは、国会議員の選挙のように法律で決まっているわけではありません。党の規定(きてい)があるのですが、自在に変更されます。 まず、自民党の国会議員20人以上の推薦(すいせん)がないと立候補できません。20人集められずに立候補をあきらめるケースもあります。選挙戦に入ると、候補者は支援団体にあいさつ回りをしたり、街頭演説したりと全国をかけめぐります。 国会議員と過去2年間の党費・会費を納めた党員(とういん)や支援団体の会員が投票します。国会議員は1人1票、党員票は計300票分を各都道府県に配分(はいぶん)します。かつては党員投票は予備選として議員投票の前に行われましたが、03年から議員投票と同時に開票しています。 党員でない一般国民も参加できるようにしようという議論もあります。首相を国民が直接選ぶ「首相公選(こうせん)制」の導入もたびたび話題になりますが、実現していません。さて、小泉さんの後継はだれになるのでしょうか。安倍晋三さんや福田康夫(やすお)さん、麻生太郎(あそうたろう)さん、谷垣禎一(たにがきさだかず)さんの名前が挙げられていますが、まだだれも立候補宣言はしていません。今開かれている通常国会が終わる6月下旬ごろから、名乗りを挙げる人が出てくるかもしれません。 (根本理香)
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