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大空へ再びトキ挑む 現在25羽 春には誕生ラッシュ

(朝日新聞東京本社発行 1月4日付朝刊)

トキ
国内で1羽だけになったトキが絶滅の淵から25羽にまで増え、03年度から野生復帰に向けた取り組みが始まる。ケージの中を飛ぶ中国から贈られたペアから生まれた優優=佐渡トキ保護センター提供
 国内で1羽だけになったトキが絶滅のふちから25羽にまで増え、03年度から野生復帰に向けた取り組みが始まる。飼育されている新潟県・佐渡で野生に慣らすための開放型ケージ建設などの準備を始め、06年度からは餌をとる練習や巣作り、子育ての訓練をする。早ければ07年にもトキが再び大空を舞う姿が見られるかもしれない。

 日本のトキは乱獲や、農薬の普及で餌のドジョウなどが減ったため、急速に数を減らした。保護のため、81年に最後に残った5羽を捕獲したが、繁殖がうまくいかず、日本産のトキは佐渡トキ保護センターで飼われているメスの「キン」(推定35歳)だけになった。

 99年に中国からペアの友友、洋洋が贈られ、同年5月には優優=写真、佐渡トキ保護センター提供=が生まれた。同ペアからはほかに12羽が順調に成長、優優と中国から贈られた美美のペアからは10羽が育ち、交配のためこのうち2羽を中国に送った。03年春には佐渡生まれのトキ同士による繁殖も始まり、本格的なベビーラッシュを迎える。

 環境省は100羽を超えた段階で野生復帰に着手する計画だ。06年度から自然に近い環境を再現した「順化ケージ」で餌捕りや巣作りの訓練をした後、ケージの外と行き来ができる開放型の「オープンケージ」で徐々に野生に慣らす。

 03年度にケージ建設候補地の測量をし、04年度以降に用地を取得してケージを建設する。03年度は7100万円を計上し、ケージ用地取得の調査を始める。

 このほか、巣作りができる大きな松や冬でも凍らない餌場の確保なども課題だ。地元の関心も高まっており、「トキが舞い降りる田んぼを」と、無農薬栽培に取り組むコメ農家も増えてきた。

 環境省野生生物課は「現在のペースで繁殖すれば、トキが空を群れ飛ぶ日も夢ではない」と話している。





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