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NIE「ののちゃんのDO科学」

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鳥肌 ぶつぶつの正体は何?

千葉県・山田良真さん(小6)からの質問

イラスト

通常の皮膚と鳥肌の立った皮膚

 ◇ののちゃん おうちに帰(かえ)ってすぐにエアコンの風(かぜ)にあたったら、手(て)や足(あし)にぶつぶつがでてきちゃった。

 ◆藤原先生 あらあら、温度(おんど)が低(ひく)すぎて鳥肌(とりはだ)が立(た)ったのね。かぜひくわよ。

 ◇ののちゃん どうしてぶつぶつができるの?

 ◆先生 腕(うで)や脚(あし)を横(よこ)からよく見(み)て。細(ほそ)い毛(け)がややななめに生(は)えているのが分かるかしら。寒(さむ)いと、毛の根(ね)っこにある小(ちい)さな筋肉(きんにく)が縮(ちぢ)むの。この筋肉は立毛筋(りつもうきん)というの。立毛筋が縮むと、ななめの毛がまっすぐに立って、毛穴(あな)のまわりの皮膚(ひふ)が一緒(いっしょ)に持(も)ち上(あ)がるわ。これがぶつぶつの正体(しょうたい)よ。

 ◇ののちゃん 顔(かお)には鳥肌が立たないよ。

 ◆先生 顔にも毛は生えてるけど、とても細くて短(みじか)いし、立毛筋も弱(よわ)いから鳥肌が立ちにくいの。手(て)のひらと足(あし)の裏(うら)には毛がないから鳥肌は立たないわね。

 ◇ののちゃん 「鳥肌」っていうのはなぜなの。

 ◆先生 鳥の羽根(はね)は、犬(いぬ)や猫(ねこ)の毛よりも太(ふと)いでしょ。太い羽根を支(ささ)えるために、鳥の皮膚にはふだんからぶつぶつがあるの。これに似ているから「鳥肌」というのよ。

 ◇ののちゃん 鳥肌はいきなりできて、いつのまにか消(き)えちゃうよ。

 ◆先生 立毛筋は、思(おも)い通(どお)りに動(うご)かすことができないの。心臓(しんぞう)をドキドキさせようと頭(あたま)の中(なか)で思っても、ドキドキさせられないのと同(おな)じ理屈(りくつ)ね。

 ◇ののちゃん 毛が立つと何(なに)かいいことあるの?

 ◆先生 動物(どうぶつ)の場合(ばあい)、全身(ぜんしん)の毛が立つと体(からだ)を包(つつ)む空気(くうき)の層(そう)がぶ厚(あつ)くなって、寒さから身(み)を守(まも)ることができるの。人間(にんげん)の体の毛は薄(うす)いから、そういう保温効果(ほおんこうか)は期待(きたい)できないわね。

 ◇ののちゃん けんかしてる猫が毛を立ててたよ。寒かったのかなあ。

 ◆先生 自分の体が大(おお)きく見えるから、けんかの相手(あいて)を怖(こわ)がらせる効果があるわ。人間だって寒い時(とき)だけじゃなくて、怖い時や驚(おどろ)いた時(とき)に鳥肌が立つことがあるのよ。最近(さいきん)は「すごく感動(かんどう)した時に鳥肌が立つ」という人(ひと)もいるわ。

 ◇ののちゃん 先生の手が滑(すべ)って、爪(つめ)で黒板(こくばん)を引(ひ)っかいた時も、みんなゾーッとして鳥肌が立ったよ。あの音(おと)、嫌(きら)いだな。

 ◆先生 あの音がなぜ、みんなに嫌われるのか、理由(りゆう)はわかっていないの。「危険(きけん)が迫(せま)った時、仲間(なかま)に警戒(けいかい)を呼(よ)びかけるサルの鳴(な)き声(ごえ)にそっくり」とか、「人間の祖先(そせん)を襲(おそ)った猛獣(もうじゅう)の声に似(に)ている」といった考(かんが)え方(かた)があるんだって。あくまで推測(すいそく)だけど、はるか昔(むかし)の祖先の記憶(きおく)が私(わたし)たちの脳(のう)に残(のこ)ってて、あの音を聞(き)くと本能的(ほんのうてき)な恐怖感(きょうふかん)がよみがえるのかもしれないわ。

(取材協力=順天堂大医学部・坂井建雄教授、岐阜大医学部・北島康雄教授、鹿児島大農学部・岡本新教授、構成=村山知博)

(朝日新聞社発行 7月2日付be)

◇調べてみよう

(1)思い通りに鳥肌が立てられないか、みんなで挑戦(ちょうせん)してみよう。
(2)人間の皮膚には、どんな働(はたら)きがあるのか調(しら)べてみよう。
(3)皮膚を通って体の中からいろんなものがでてくるよ。どんなものがでてくるのか、調べてみよう。


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ウイークエンド科学の「ののちゃんのふしぎ玉手箱」は、4月から名前が「ののちゃんのDO科学」と変わり、日曜日の「緑のbe」4面に掲載となりました。今まで通りみんなの質問に答えて人体や動物・植物のナゾなどを説明していきます。

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