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NIE「ののちゃんのDO科学」

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海の色はなぜいろいろ?

岡山県・妹尾佳南(かなん)さん(小5)からの質問

イラスト

海に漂う植物プランクトン

 ◇ののちゃん 夏休(なつやす)み、沖縄(おきなわ)に海水浴(かいすいよく)に行くんだ。

 ◆藤原先生 いいわね。沖縄の海(うみ)って、きれいよね。

 ◇ののちゃん でも、海ってどうして青(あお)いのかな。

 ◆先生 虹(にじ)が7色(いろ)にみえることからわかるように、光(ひかり)にはいろいろな色が混(ま)じっているの。光が海の中に入ると水が赤(あか)い光を吸(す)って、青の光を跳(は)ね返(かえ)すの。だから青くみえるの。でも、もっと詳(くわ)しい仕組(しく)みはよくわかっていないそうよ。

 ◇ののちゃん でも、海の色って場所(ばしょ)によって違(ちが)うよ。沖縄はエメラルドグリーンだし、うちの近(ちか)くの海は茶(ちゃ)色く濁(にご)ってるもん。

 ◆先生 海には植物(しょくぶつ)プランクトンという目に見(み)えない小さな生(い)き物(もの)が漂(ただよ)ってるの。そのプランクトンがどれぐらいいるかで海の色が変(か)わるのよ。植物プランクトンは光と二酸化炭素(にさんかたんそ)を吸って、酸素(さんそ)をはき出すの。

 ◇ののちゃん それって、光合成(こうごうせい)って言(い)うんだよね。地上(ちじょう)の木や草(くさ)も一緒(いっしょ)だね。

 ◆先生 そう。植物プランクトンはそのとき赤の光と青の光を吸って、緑(みどり)やオレンジ色の光を跳ね返すの。だから、プランクトンがたくさんいると、海の色が緑っぽい茶色に見えるのよ。

 ◇ののちゃん 濁った海にはどれくらいいるの。

 ◆先生 東京湾(とうきょうわん)だと1ミリリットルの海水に1000〜1万個くらい。1メートル先も見えないくらい濁る時(とき)もあるわ。沖縄の海だと10個くらい。透明(とうめい)で30メートル先も見通(みとお)せるわ。海の水は青でも、浅瀬では白い砂(すな)から跳ね返った光の色が混ざってエメラルドグリーンになるの。

 ◇ののちゃん どうしてプランクトンがいっぱいいたり、少なかったりするの。

 ◆先生 東京湾みたいに周(まわ)りに人がたくさん住(す)んでいると、生活排水(せいかつはいすい)が川からいっぱい流(なが)れてくるでしょ。その中に、植物プランクトンの栄養(えいよう)になる窒素(ちっそ)やリンが含(ふく)まれているの。だから、増(ふ)えるのよ。沖縄の海は栄養分が少ないから、プランクトンも少ないの。

 ◇ののちゃん 黒潮(くろしお)や赤潮っていうのは何かな。

 ◆先生 赤潮はプランクトンの異常発生(いじょうはっせい)で起(お)きるのよ。ヤコウチュウというピンクのプランクトンが海面にいっぱい集(あつ)まると本当に赤く見えるわ。黒潮は日本列島(れっとう)の南側(みなみがわ)を流れる潮の流れのことよ。海が深(ふか)くてプランクトンも少ないの。光の跳ね返りが少ないから青黒く見えるそうよ。

 ◇ののちゃん 不思議(ふしぎ)だ。

 ◆先生 植物プランクトンは大切(たいせつ)な生き物よ。地球温暖化(ちきゅうおんだんか)の原因(げんいん)となる二酸化炭素を吸って、私たちが吸う酸素を作ってくれるんだから。でも、たくさんいるのでまだ何種類(しゅるい)いるかもよくわかってないの。世界中(せかいじゅう)の研究者(けんきゅうしゃ)が調(しら)べているわ。

(取材協力=西田周平・東京大教授、才野敏郎・名古屋大教授、石丸隆・東京海洋大教授、構成=坪谷英紀)

(朝日新聞社発行 7月16日付be)

◇調べてみよう

(1)海の水をくんで、顕微鏡(けんびきょう)でのぞいてみよう。どんな生き物がいるかな。どんな色をしているかな。
(2)地球上(ちきゅうじょう)で植物プランクトンが多い地域(ちいき)はどこかな。少ないのはどこだろう。どうしてか、考えてみよう。


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ウイークエンド科学の「ののちゃんのふしぎ玉手箱」は、4月から名前が「ののちゃんのDO科学」と変わり、日曜日の「緑のbe」4面に掲載となりました。今まで通りみんなの質問に答えて人体や動物・植物のナゾなどを説明していきます。

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