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ハッブルの法則 |
◇ののちゃん 128億光年(おくこうねん)離(はな)れた一番(いちばん)遠(とお)い銀河(ぎんが)をみつけたっていう記事(きじ)を見(み)たことがあるよ。そんな距離(きょり)がどうしてわかるの?
◆藤原先生 順番(じゅんばん)に話(はな)すからよく聞(き)いて。まずハッブルの法則(ほうそく)というのがあるの。式(しき)にすると下(した)の図(ず)のようになるわ。遠くにある銀河が地球(ちきゅう)から離れていく速度(そくど)と、その銀河までの距離が比例(ひれい)するという法則ね。
◇ののちゃん なんで銀河が地球から離れるの?
◆先生 それは宇宙(うちゅう)が膨張(ぼうちょう)して広(ひろ)がっているから。ビッグバンという大爆発(だいばくはつ)から宇宙が始(はじ)まったという話(はなし)を聞(き)いたことがある?
◇ののちゃん あるよ。
◆先生 その膨張が今(いま)も続(つづ)いているの。しかも、遠い銀河ほど速(はや)く遠ざかっているのよ。
◇ののちゃん 遠ざかる速さがわかれば、距離がわかるというわけ?
◆先生 そう! 遠ざかる速さをどうやって測(はか)るのかというと、それにはドップラー効果(こうか)を使います。
◇ののちゃん ドップラー効果って?
◆先生 救急車(きゅうきゅうしゃ)とすれ違(ちが)うとき、サイレンの音(おと)の高(たか)さが変(か)わるでしょ。
◇ののちゃん 近(ちか)づいてくるときは高く聞(き)こえて、離れていくときには低(ひく)く聞こえるよ。
◆先生 そう。光(ひかり)でも同(おな)じようなことが起(お)きるの。速く遠ざかるものからくる光ほど、波長(はちょう)が伸(の)びて赤(あか)っぽくなるわ。それで、どれだけ赤くなっているのかを調(しら)べれば、遠ざかる速さがわかるというわけね。波長がわかっている水素(すいそ)原子(げんし)が出(だ)す光を測って、その光がどのくらい赤く変わっているのかをみるのよ。
◇ののちゃん ふーん。
◆先生 水素原子が出す光の赤さで、銀河が遠ざかる速さがわかるでしょ。その速さがわかればハッブルの式から、銀河までの距離がわかるというわけ。
◇ののちゃん うん。
◆先生 ところでハッブルの式の左辺(さへん)に光の速度、秒速(びょうそく)30万(まん)キロを入(い)れると約(やく)140億光年という距離が出るんだけど、これが何(なに)を意味(いみ)するのかわかる?
◇ののちゃん さて。
◆先生 そこより先(さき)では、光より速くなっちゃうでしょ。光より速いものはないから、約140億光年のあたりを宇宙の果(は)てと考(かんが)えていいことになるの。
◇ののちゃん なるほど。で、近い星(ほし)の距離は?
◆先生 山(やま)の高(たか)さを測る三角測量(さんかくそくりょう)の原理(げんり)を使(つか)うの。地球は公転(こうてん)しているから、同(おな)じ星を半年後(はんとしご)にみると、位置(いち)が少(すこ)し変わるわ。公転軌道(きどう)の反対側(はんたいがわ)まで直線(ちょくせん)で約3億キロなの。これを底辺(ていへん)にする三角を考えるんだけれど、遠い星と近い星は距離の測り方が違(ちが)うことだけわかればいいわ。
◇ののちゃん うん。
(朝日新聞社発行 12月3日付be)
(取材協力=加藤賢一・大阪市立科学館学芸課長、構成=久保田裕)
◇調べてみよう
(1)校庭(こうてい)にある木(き)のてっぺんまでの距離を登(のぼ)らずに測るには、どうしたらいいだろうか。考えてみよう。
(2)ハッブルの法則は、米国(べいこく)の天文学者(てんもんがくしゃ)エドウィン・ハッブルが見つけた。宇宙望遠鏡(うちゅうぼうえんきょう)の名前(なまえ)にもなったハッブルの業績(ぎょうせき)を調べてみよう。