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NIE「ののちゃんのDO科学」

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イチゴの粒々(つぶつぶ)は何(なに)?

大阪府・和田七美さん(小3)からの質問

2007年01月29日

イラスト  

 ◇ののちゃん まっかなイチゴっておいしいね。大好(だいす)き。

 ◆藤原先生 冬(ふゆ)はイチゴが一番(いちばん)おいしい季節(きせつ)なのよ

 ◇ののちゃん おいしいけど、表面(ひょうめん)の粒々(つぶつぶ)が気(き)になるなあ。あれは種(たね)?

 ◆先生 じつは、あの粒々がイチゴの果実(かじつ)なの。中(なか)に種が入(はい)っているのよ。

 ◇ののちゃん えっ! 食(た)べてる赤(あか)いところが果実なんじゃないの?

 ◆先生 まず、「果実」ということばを説明(せつめい)しましょうね。花(はな)のめしべに花粉(かふん)がつくと、めしべの下(した)のほうにある子房(しぼう)が発達(はったつ)して、中にある胚珠(はいしゅ)とよばれる部分(ぶぶん)が種になるの。厳密(げんみつ)にいえば、果実とは、子房が発達したものなのよ。たとえば、カキやモモ、ミカンなどがそうね。

 ◇ののちゃん イチゴはちがうんだ。

 ◆先生 そう。イチゴの花をよく調(しら)べると、めしべが100以上(いじょう)あるわ。受粉(じゅふん)すると、めしべがはえる土台(どだい)になる花托(かたく)という部分が大(おお)きくふくらんでくるの。ののちゃんが「果実」と思(おも)ったのは、このふくらんだ花托なの。個々(ここ)のめしべの子房は、ほとんど変化(へんか)がないまま中に種ができるの。これがイチゴの粒々、厳密にいった場合(ばあい)の果実ということになるのよ。

 ◇ののちゃん ふーん。つまり、イチゴの実(み)は、ふくらんだ花托のまわりに、小(ちい)さな果実がたくさんついたものなんだ。

 ◆先生 イチゴのように、子房以外(いがい)の部分がふくらんで果実のように見(み)えるものを偽果(ぎか)というのよ。リンゴやナシも偽果。めしべの土台が種子(しゅし)を包(つつ)み込(こ)むように大きくなったのよ。

 ◇ののちゃん イチゴは昔(むかし)から冬のものなの?

 ◆先生 先生が子(こ)どものころは春(はる)のものだったわ。いまはビニールハウスで栽培(さいばい)されて、11月(がつ)から5月にかけて収穫(しゅうかく)されるの。生(なま)で食べるために、甘(あま)みが強(つよ)くなるように品種改良(ひんしゅかいりょう)されてきたの。6月から10月に見かけるのは、アメリカから輸入(ゆにゅう)されたものが多(おお)いわ。主(おも)にケーキ用(よう)だから、甘みは冬イチゴにはかなわないかな。

 ◇ののちゃん 夏(なつ)にも甘いイチゴが食べられたらいいのになぁ。

 ◆先生 10年(ねん)ほど前(まえ)から、北海道(ほっかいどう)や東北(とうほく)などで、夏でも涼(すず)しい気候(きこう)を利用(りよう)してイチゴ栽培に取(と)り組(く)んでいるわ。05年には新(あたら)しい品種の「なつあかり」ができたそうよ。冬場(ふゆば)のイチゴと同(おな)じくらい甘いらしいわ。まだ試験栽培(しけんさいばい)の段階(だんかい)だけど、お店(みせ)にならぶのが楽(たの)しみね。

 ◇ののちゃん 一年中(いちねんじゅう)、甘いイチゴが食べられるようになるなんて幸(しあわ)せだなあ。

 ◆先生 ののちゃん、よだれが出(で)てるわよ。

(取材協力=望月龍也野菜茶業研究所研究管理監、今田成雄東北農業研究センター夏秋どりイチゴ研究チーム長、構成=中村浩彦)

(朝日新聞社発行 1月28日付be)


◇調べてみよう

(1)偽果には、ほかにどんな果物(くだもの)があるかな。調べてみよう。
(2)イチゴは、いつごろから日本(にほん)で栽培されるようになったのかな?
(3)イチゴは家庭(かてい)でも、比較的(ひかくてき)かんたんに栽培できるよ。挑戦(ちょうせん)してみよう。

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