現在位置:asahi.com>教育>NIE>ののちゃんのDO科学> 記事 ![]() 古い人工衛星はどうするの?神戸市の安川修司さん(55)からの質問 2007年03月12日
◇ののちゃん 人工衛星(じんこうえいせい)を打(う)ち上(あ)げたっていうニュースをよく聞(き)くね。宇宙(うちゅう)が衛星だらけにならない? ◆藤原先生 宇宙は広(ひろ)いから大丈夫(だいじょうぶ)。だけど、衛星は地球(ちきゅう)の周(まわ)りを回(まわ)るのだから、そんなに広い範囲(はんい)を飛(と)んでいるわけじゃないの。 ◇ののちゃん そうかぁ。 ◆先生 地球や宇宙を見(み)るための衛星は、地表(ちひょう)から数百(すうひゃく)〜1000(せん)キロぐらいの高(たか)さ(高度(こうど))を飛んでいるの。放送(ほうそう)や通信(つうしん)用(よう)の衛星とか、「ひまわり」のような気象(きしょう)用の衛星は、いつも空(そら)の同(おな)じ位置(いち)に見えるので、静止(せいし)衛星と呼(よ)ばれているわ。静止衛星は、だいたい高度3万(まん)6000キロに集中(しゅうちゅう)しているの。 ◇ののちゃん 衛星はいつまでも飛び続(つづ)けるの? ◆先生 高度が低(ひく)い衛星は空気抵抗(くうきていこう)を受(う)けやすいので、いつかは地球に落(お)ちてくるわ。高度や衛星の形(かたち)などによって、落ちるまでにかかる時間(じかん)は違(ちが)うけど、日本(にほん)の衛星を造(つく)っている宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう)(宇宙機構)は、25年以内(ねんいない)には落ちるようにしているの。 ◇ののちゃん 地球に落ちてくるのは心配(しんぱい)だなぁ。 ◆先生 ほとんどの衛星は空気に熱(ねっ)せられて燃(も)え尽(つ)きてしまうの。もし、大(おお)きな衛星で燃え尽きなくても、海(うみ)に落とすようにコントロールするから心配ないわ。 ◇ののちゃん 使(つか)わなくなった古(ふる)い衛星も、しばらくは地球の周りを飛んでいるんだよね。ほかの衛星のじゃまにはならないの。 ◆先生 高さが決(き)まっている静止衛星は、役目(やくめ)が終(お)わると最後(さいご)にジェット噴射(ふんしゃ)をして、高度を数百キロ上(あ)げているの。 ◇ののちゃん 低いところを飛んでいる衛星は? ◆先生 少(すこ)しでも早(はや)く空気の抵抗を受けて大気圏(たいきけん)に落ちていくように、ジェット噴射して高度を下(さ)げる衛星もあるわ。宇宙にごみを増(ふ)やしてはいけないからね。 ◇ののちゃん ごみ? ◆先生 使わなくなった衛星や、衛星を運(はこ)んで役目を終えたロケットなどが、宇宙ごみとなって地球の周りを高速(こうそく)で飛んでいるの。宇宙機構は、使い終わった衛星やロケットの中(なか)に残(のこ)った燃料(ねんりょう)が爆発(ばくはつ)して散(ち)らばらないように、使い終わったら燃料をすべて外(そと)に出(だ)すようにしているわ。 ◇ののちゃん ごみはそんなに多(おお)いの? ◆先生 10センチ以上(いじょう)のものは1万個近(こちか)く、小(ちい)さいものも入(い)れるとかぞえきれないわ。小さくてもほかの衛星を壊(こわ)しかねないの。約(やく)400キロの高度には国際(こくさい)宇宙ステーションが回っていて宇宙飛行士(ひこうし)が住(す)んでいるわ。宇宙を安全(あんぜん)に使うには、宇宙ごみを減(へ)らすことも考(かんが)えないといけないわね。 ◇ののちゃん あたしも自分(じぶん)の机(つくえ)と部屋(へや)のそうじしようっと。 (協力=宇宙航空研究開発機構・有田誠さん、中原潤二郎さん、構成=福島慎吾)
(朝日新聞社発行 3月11日付be)
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