現在位置:asahi.com>教育>NIE>ののちゃんのDO科学> 記事

NIE「ののちゃんのDO科学」

記事記事学習のポイント学習のポイントワークシート(PDF)ワークシート(PDF)バックナンバーバックナンバー

動物の年齢、どう数えるの?

2007年03月26日

イラスト  

 ◇ののちゃん きのう、動物園(どうぶつえん)に行(い)ってきたよ。

 ◆藤原先生 一番(いちばん)好(す)きな動物はなあに?。

 ◇ののちゃん ゾウかな。60歳(さい)ぐらいまで生(い)きるんだって。でも、動物の年齢(ねんれい)はどうやって調(しら)べるの?

 ◆先生 生きている動物の年齢を、外見(がいけん)から判断(はんだん)するのはとっても難(むずか)しいわ。イヌでも1歳を過(す)ぎて大人(おとな)の大(おお)きさになると、あとは年老(としお)いてヨロヨロと歩(ある)くようになるまで若(わか)いのか年をとっているのか見分(みわ)けがつかないわ。人間(にんげん)ならシワが多(おお)いと老人(ろうじん)かなと推察(すいさつ)できるけど、多くの動物は体(からだ)が毛(け)に覆(おお)われているのでシワも見えないしね。

 ◇ののちゃん シカは角(つの)で年齢が分かるって聞(き)いたことあるよ。

 ◆先生 よく知(し)ってるわね。1歳では枝(えだ)のない1本角で、2歳だと枝が1本、3歳だと枝が2本、4歳以上だと3本の枝がある角になることが多いのよ。だから、3本枝の角のシカは4歳以上(いじょう)だとは分かるけど、年齢を特定(とくてい)することはできないわ。それに、角のない雌(めす)の年齢は分からないの。

 ◇ののちゃん ほかに外見で分かる動物はいるの?

 ◆先生 カメね。甲羅(こうら)の模様(もよう)で判断できるわ。甲羅は成長(せいちょう)とともに大きくなるけど、冬(ふゆ)は成長が鈍(にぶ)るの。甲羅の表面(ひょうめん)に木(き)の「年輪(ねんりん)」のようなすじが残(のこ)るの。すじの本数(ほんすう)を数(かぞ)えることで、年齢を推定(すいてい)できるわ。「カメは万年(まんねん)」は大げさだけど、ゾウガメは200歳近(ちか)くまで生きるのよ。

 ◇ののちゃん いろんな動物に使(つか)える方法(ほうほう)はないのかなぁ。

 ◆先生 哺乳類(ほにゅうるい)で一番(いちばん)確実(かくじつ)なのは歯(は)ね。永久歯(えいきゅうし)の根元(ねもと)を数十(すうじゅう)マイクロメートルの薄(うす)さに切(き)って顕微鏡(けんびきょう)でみると、セメント質(しつ)が何重(なんじゅう)にも層(そう)になっているのが見えるの。1マイクロメートルは1000分(せんぶん)の1ミリよ。冬にセメント質ができにくくなるので、すじができるの。このすじを数えると何回(なんかい)冬を越(こ)したか分かるわ。ほとんどの哺乳類はこの方法が使えるの。

 ◇ののちゃん へえー。

 ◆先生 捕獲(ほかく)したツキノワグマやシカを森(もり)に返(かえ)す前(まえ)に、小(ちい)さな歯を抜(ぬ)いて年齢を調べることも行(おこな)われているのよ。また、歯のすり減(へ)り具合(ぐあい)からも推定できるわ。野生(やせい)動物の年齢を調べるにも、いったん捕(つか)まえるしかなさそうね。

 ◇ののちゃん 歯で分かるなんて不思議(ふしぎ)だなぁ。

 ◆先生 爬虫類(はちゅうるい)は寒(さむ)い時期(じき)に成長が鈍るため、骨(ほね)に「年輪」ができるのよ。同(おな)じ原理(げんり)を使って、化石(かせき)から恐竜(きょうりゅう)の年齢を調べることもできるの。ティラノサウルスの寿命(じゅみょう)は30歳ぐらいだったようね。

(取材協力=森林総合研究所鳥獣生態研究室・小泉透室長、東京都恩賜上野動物園教育普及係・田口宗一さん、国立科学博物館・真鍋真・主任研究員、構成=中村浩彦)

(朝日新聞社発行 3月25日付be)


◇調べてみよう

(1)ライオンはおよそ15歳、ヒグマはおよそ25歳、カバはおよそ40歳。動物によって寿命(じゅみょう)が違(ちが)うよ。ほかの動物も調べてみよう。
(2)同じ動物でも、動物園で飼育(しいく)すると野生で生活(せいかつ)するより20%以上(いじょう)寿命がのびるのよ。どうしてかな。

記事記事学習のポイント学習のポイントワークシート(PDF)ワークシート(PDF)バックナンバーバックナンバー

NIE教育に新聞を
新聞、ニュースを調べ学習や自由研究に役立てるページです。ご感想・ご質問 NIEについての問い合わせなどは、NIE事務局(nie-asahi@asahi.com)まで

このページのトップに戻る