現在位置:asahi.com>教育>NIE>ののちゃんのDO科学> 記事 ![]() 地球のどこかに磁石ある?大阪府・瀬田大史さん(小4)ほかからの質問 2007年05月14日
◇ののちゃん 遠足(えんそく)なんかにもっていく方位磁針(ほういじしん)って磁石(じしゃく)だよね。いつも北(きた)を指すのは、地球(ちきゅう)の北の方に大きな磁石があるってこと? ◆藤原先生 どこかに磁石があるわけではなくて、地球全体(ぜんたい)が一つの大きな磁石になっているの。 ◇ののちゃん 北の方がNなんだよね。 ◆先生 棒(ぼう)磁石には、N(エヌ)極(きょく)とS(エス)極があるよね。昔(むかし)の人は、北を向(む)く側(がわ)をN極、南を向く側をS極って呼(よ)ぶことにしたの。棒磁石はN極とS極がくっつくでしょう。だから、地球は北極がS極、南極がN極ということね。方位磁針のN極が北を向くのは、北極にあるS極と引き合うからなの。 ◇ののちゃん どうして地球が磁石になるの。 ◆先生 それは、地球の内部にある外核(がいかく)という部分(ぶぶん)が溶(と)けているせいなの。この外核には金属(きんぞく)の鉄(てつ)などがあって、この鉄が流れると、電気(でんき)ができて、磁石を引(ひ)きつける性質(せいしつ)が生まれるの。電磁石(でんじしゃく)のようなものよ。 ◇ののちゃん ますます、わからなくなってきたよ。 ◆先生 少し、いい方をかえてみるね。鉄を電線(でんせん)で巻(ま)いて電気を流すと、その時(とき)だけ磁石になるの。こうした仕組みが電磁石よ。自転車(じてんしゃ)のライトの発電機(はつでんき)なんかにも磁石が入っているの。この場合は、芯(しん)がぐるぐる回(まわ)ると、今度(こんど)は逆(ぎゃく)に、電気が起きるの。 ◇ののちゃん 地球も回ってるよね。関係(かんけい)あるの? ◆先生 そう。方位磁針が北を指(さ)すのも、地球が北極と南極をむすんだ線を軸(じく)にして自転(じてん)していることと関係あるみたい。でも、じつは方位磁針の北は、本当(ほんとう)の北とちょっと違うわ。 ◇ののちゃん ええっ。 ◆先生 外核の流れは複雑(ふくざつ)で、じつは方位磁針が指す北は、日本では5〜10度(ど)くらい西(にし)を向いているの。外側(そとがわ)にある岩石(がんせき)の影響(えいきょう)などもあるわ。磁石の北極は、グリーンランドの近(ちか)くにあって、少しずつ動(うご)いているらしいの。 ◇ののちゃん そんなんで道(みち)に迷(まよ)わないかな。 ◆先生 磁石の北のずれが、ちゃんと書(か)いてある地図(ちず)もあるわ。それどころか、地球の長い歴史(れきし)の中では、何度もN極とS極が逆(さか)さになることがあるってことは知ってるかな? ◇ののちゃん 大変(たいへん)だ。 ◆先生 古(ふる)い岩石を調(しら)べると、10万年(まんねん)から100万年ごとに逆さになってきたことが分かるの。でも、大丈夫(だいじょうぶ)。ひっくり返(かえ)るには何千年(なんぜんねん)もかかるみたいだから。 ◇ののちゃん ところで、磁石の北極に方位磁針を持って行くと、どうなるの。 ◆先生 真下(ました)を向(む)こうとするけど、向けなくて向きが定(さだ)まらないはずよ。日本でも針は、少し北側に下がって向くの。だから、S極側を少し重くするんだって。
(取材協力=歌田久司・東京大地震研究所教授、構成=佐々木英輔)
(朝日新聞社発行 5月13日付be)
ののちゃんのDO科学 バックナンバー
|
ここから広告です
広告終わり ここから広告です [PR]注目情報ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |