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NIE「ののちゃんのDO科学」

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緊張すると、オシッコしたくなるのは?

福岡県・安武千尋さん(18)ほかからの質問

2007年07月03日

イラスト  

 ◆藤原先生 は〜い、これから漢字(かんじ)の小(しょう)テストを配(くば)ります。

 ◇ののちゃん トイレに行(い)ってもいいですか?

 ◆先生 そういうことは、休(やす)み時間(じかん)にしておかなきゃ。

 ◇ののちゃん 休み時間にも行ったのに、「テスト」って言葉(ことば)を聞(き)いたら、またオシッコがしたくなってきちゃった。不思議(ふしぎ)だね。

 ◆先生 そうねえ。ののちゃんは、オシッコがどこにたまるか知(し)ってる?

 ◇ののちゃん ぼうこうだよね。おへその下(した)の方(ほう)にあるんでしょ。

 ◆先生 その通(とお)り。オシッコがたまって、ぼうこうが引(ひ)き伸(の)ばされると、その感覚(かんかく)が知覚神経(ちかくしんけい)を通(とお)って脳(のう)や脊髄(せきずい)に行くの。すると「トイレに行きたいな」という気分(きぶん)になるのよ。さらに脳から「オシッコを出(だ)していいよ」とゴーサインが出ると、オシッコが通る尿道(にょうどう)が開(ひら)いて、ぼうこうが縮(ちぢ)むと本当(ほんとう)に出るわけ。

 ◇ののちゃん じゃ、「テスト」って聞くと、オシッコしたくなるのはどうしてなの?

 ◆先生 ぼうこうの指令(しれい)はね、脳が関係(かんけい)しているから、けっこう気分(きぶん)にも影響(えいきょう)されるの。「ぼうこうは心(こころ)の鏡(かがみ)」っていうお医者(いしゃ)さんもいるほどよ。脳はふつう、受(う)け取(と)る情報(じょうほう)によって反応(はんのう)する部分(ぶぶん)が違(ちが)うのだけど、「テスト」と聞(き)いて緊張(きんちょう)やストレスを感(かん)じる部分と、オシッコをしたいと感じる部分とは重(かさ)なっているの。それで、「テスト」という言葉で緊張すると同時(どうじ)にオシッコをしたいと感じてしまうみたいなの。

 ◇ののちゃん なるほど。

 ◆先生 さらに、ストレスの中(なか)でも「冷(つめ)たい」「寒(さむ)い」という刺激(しげき)には、特(とく)に敏感(びんかん)なことが実験(じっけん)でも確(たし)かめられているの。でも、体温調節(たいおんちょうせつ)や寒いという刺激でぼうこうが反射的(はんしゃてき)に縮むわけではなくて、脳が「寒い」と感じて初(はじ)めて指令が出るの。「寒い」という刺激が脳に伝(つた)わるときに、「テスト」と同(おな)じようにオシッコの部分も反応してしまうようね。まだ、分(わ)からないことが多(おお)いけれど、人間(にんげん)の脳が発達(はったつ)しているから起(お)こる現象(げんしょう)なのは間違(まちが)いないわね。

 ◇ののちゃん じゃ、なぜ我慢(がまん)できるの?

 ◆先生 それも脳が関係しているの。脳は全身(ぜんしん)への指令をコントロールしているから、休み時間や車(くるま)に乗(の)る前(まえ)に、「行っておかなきゃ」と思(おも)えばオシッコを出せるし、周(まわ)りの状況(じょうきょう)を判断(はんだん)して我慢もできる。逆(ぎゃく)に赤(あか)ちゃんは、脳が人間の大人(おとな)ほど発達してはいないから、おもらしもしちゃうのね。

 ◇ののちゃん あれ、話(はなし)を聞いているうちに、いつのまにか、行きたくなくなってたよ。

(取材協力=日本大学医学部泌尿器科 高橋悟教授、構成=竹石涼子)

(朝日新聞社発行 7月1日付be)


◇調べてみよう

(1)体(からだ)の老廃物(ろうはいぶつ)や水分(すいぶん)がオシッコになるまでの仕組(しく)みを調(しら)べてみよう。ぼうこうや腎臓(じんぞう)は、どんな形(かたち)をしているかな。
(2)尿は、1回(かい)300〜400ccで、1日(にち)に計(けい)4〜6回(かい)ぐらい出(で)るよ。牛乳(ぎゅうにゅう)パックで量(りょう)を比(くら)べてみよう。

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