現在位置:asahi.com>教育>NIE>ののちゃんのDO科学> 記事 ![]() 大昔に栄えた恐竜 なぜ滅んだの?長崎県・西川詠美さん(小6)からの質問 2007年09月05日
◇ののちゃん 博物館(はくぶつかん)で思(おも)ったんだけど、恐竜(きょうりゅう)の色(いろ)はどうしてわかるのかな。 ◆藤原先生 その質問(しつもん)だけはしてほしくなかったわ。恐竜は骨(ほね)の化石(かせき)しか残(のこ)ってないから表面(ひょうめん)の様子(ようす)はわからないのよ。羽毛(うもう)の跡(あと)が残っている化石もあるけど色まではわからないわ。 ◇ののちゃん 体(からだ)は残ってないの。 ◆先生 マンモスだと凍(こお)りづけになっているのが見(み)つかることがあるわ。永久(えいきゅう)凍土(とうど)っていう一年中(いちねんじゅう)解(と)けない氷(こおり)の中(なか)だから冷凍(れいとう)食品(しょくひん)みたいに保存(ほぞん)されているの。でも、恐竜のいた2億(おく)年前(まえ)から6000万(まん)年前ぐらいの時代(じだい)は南極(なんきょく)や北極(ほっきょく)の氷も解けるぐらい暑(あつ)かったから、体はくさって消(き)えたの。 ◇ののちゃん じゃあ、マンモスの色はわかるの。 ◆先生 土(つち)からいろんな色が溶(と)け出(だ)して黒(くろ)ずんだり、赤茶(あかちゃ)けたりするから、生(い)きていたときの色そのままではないわ。でも、いろいろなマンモスを比(くら)べたり、子孫(しそん)のゾウから想像(そうぞう)したりして大体(だいたい)の推測(すいそく)はできるの。恐竜の子孫は形(かたち)も大(おお)きく変(か)わった鳥(とり)しか残ってないから難(むずか)しいわね。 ◇ののちゃん 図鑑(ずかん)の恐竜は色がぬってあるよ。 ◆先生 恐竜の住(す)んでいた場所(ばしょ)やいまの動物(どうぶつ)を参考(さんこう)にして考(かんが)えているの。たとえば、この絵(え)のトリケラトプスは、エボシカメレオンの色をまねしたの。トサカがあるのが似(に)ているからなんだけど、正(ただ)しいかどうかはだれにもわからないわ。 ◇ののちゃん もしかしたら真(ま)っ赤(か)な恐竜や真っ黒な恐竜もいたかも。 ◆先生 ありえない色はあるの。大きな恐竜は体の熱(ねつ)が逃(に)げにくいから、暑い時代を生きるため、白(しろ)っぽかったはず。黒っぽい服(ふく)は熱がこもりやすいでしょう。シマウマやトラみたいなしま模様(もよう)もヒョウ柄(がら)もだめ。ヒト、サル以外(いがい)の哺乳(ほにゅう)類(るい)は色の区別(くべつ)がつかないの。白黒しかわからないライオンやシカから見(み)るとああいう模様は周(まわ)りの景色(けしき)にまぎれてわかりにくくなる。でも、恐竜は爬虫(はちゅう)類で色がわかったらしいから、薄い地に黒の模様はめだってしまって役(やく)に立(た)たないわ。 ◇ののちゃん クジャクやトカゲみたいにきれいな色だったのかな。 ◆先生 どうかしらね。小さな生き物(もの)だと植物(しょくぶつ)などにまぎれるために派手(はで)な色をしているけど、恐竜は大きすぎて隠(かく)れる効果(こうか)が期待(きたい)できないわ。ただ、恐竜の種類(しゅ・るい)が増(ふ)えると、仲間(なかま)を見わけるためにいろいろな模様になっていたかもしれない。 ◇ののちゃん 色は永遠(えいえん)にわからないの。 ◆先生 恐竜の遺伝子(いでんし)を純粋(じゅんすい)にとり出せれば、体の表面の色を決(き)める遺伝子もわかるかもしれないけど、いまは無理(むり)ね。 (取材協力=国立科学博物館・真鍋真さん、小田隆さん、構成=鍛治信太郎)
(朝日新聞社発行 9月2日付be)
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