現在位置:asahi.com>教育>NIE>ののちゃんのDO科学> 記事 ![]() 宝石のいろんな色の秘密は?2007年11月14日
◇ののちゃん みてみて。この指輪(ゆびわ)きれいでしょ。 ◆藤原先生 すごい、ルビーじゃない。きれいな赤(あか)い色(いろ)ね。どうしたの? ◇ののちゃん ママの宝石箱(ほうせきばこ)からないしょでもってきちゃった。女(おんな)の子(こ)はみんな宝石が好(す)きだけど、いったい宝石ってなんなの? ◆先生 地球(ちきゅう)には、とても長(なが)い年月(ねんげつ)をかけてできた鉱物(こうぶつ)が約(やく)4000(せん)種類(しゅるい)もあるの。そのうちダイヤモンドやサファイア、エメラルドなど100種類ほどが宝石とよばれているわ。掘(ほ)り出(だ)されたばかりの原石(げんせき)はくすんだ色をしているけど、くりかえし磨(みが)くことでキラキラ輝(かがや)くようになるのよ。 ◇ののちゃん 宝石とよばれるためには、どんな条件(じょうけん)があるのかな。 ◆先生 色や輝きが美(うつく)しいことと、見(み)つかる量(りょう)が少(すく)なくて貴重(きちょう)なこと、硬(かた)くて長い年月がたっても変化(へんか)しないことの三(みっ)つが条件よ。きれいで珍(めずら)しい天然(てんねん)の鉱物のことを、人間(にんげん)が勝手(かって)に宝石と決(き)めているわけね。真珠(しんじゅ)やサンゴなどは鉱物じゃないけど、美しいから宝石として扱(あつか)われているわ。貴重だから値段(ねだん)も高(たか)いのよ。珍しくて学者(がくしゃ)にとって貴重な鉱物でも、美しくないと宝石とはよべないわ。 ◇ののちゃん どうしていろんな色があるの? ◆先生 地中(ちちゅう)で宝石が大(おお)きくなるとき、鉄(てつ)やクロムなどの不純物(ふじゅんぶつ)がわずかに混(ま)じるからよ。たとえばルビーとサファイアは、酸化(さんか)アルミニウムでできたコランダムという鉱物なの。純粋(じゅんすい)なコランダムは無色(むしょく)だけど、クロムが混じると赤くなってルビーとよばれるわ。鉄やチタンを含(ふく)むと青(あお)色のサファイアよ。こうした不純物が混じる量によって色は微妙(びみょう)に変(か)わるわ。 ◇ののちゃん へー、ルビーとサファイアは色違(ちが)いの親類(しんるい)なんだね。知(し)らなかった。ほかにもある? ◆先生 古代(こだい)エジプトのクレオパトラが愛(あい)した緑(みどり)色のエメラルドと、エーゲ海(かい)の色といわれる青色のアクアマリンは、どちらもベリルという鉱物なのよ。クロムが混じるとエメラルド、鉄だとアクアマリンになるわ。わずかな差(さ)なのに値段はかなり違うわね。 ◇ののちゃん 人工的(じんこうてき)につくることはできないの? ◆先生 できるわ。第一号(だいいちごう)はルビーよ。20世紀(せいき)初(はじ)めにフランスの化学者(かがくしゃ)が成功(せいこう)したの。ダイヤモンドの次(つぎ)に硬くてすり減(へ)りにくいので、腕時計(うでどけい)の軸受(じくう)けなど精密機器(せいみつきき)に使(つか)われているわ。ルビーだけじゃなくて、ダイヤモンドやサファイアなども人工的にできるわ。 ◇ののちゃん 高く売(う)ればもうかりそうだね。 ◆先生 そんなこと考(かんが)えちゃダメよ。専門家(せんもんか)が調(しら)べればすぐに人工の宝石だってばれちゃうわ。 ◇ののちゃん 残念(ざんねん)。
(朝日新聞社発行 11月11日付be)
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