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NIE「ののちゃんのDO科学」

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カエルの色なぜ変わる?

東京都・木村展子さん(55)ほかからの質問

図  

 ◇ののちゃん カエルの歌(うた)が聞(き)こえてきたよ。どこにいるのかなあ……。あれれ、この2匹(ひき)、色(いろ)がちがうよ。どちらもアマガエルなのに。

 ◆藤原先生 カエルは、まわりの環境(かんきょう)に応(おう)じて体(からだ)の色を変(か)えられるの。草地(くさち)では黄緑(きみどり)色のアマガエルも、沼地(ぬまち)にいるときには黒(くろ)っぽくなるわ。鳥(とり)などの天敵(てんてき)の目(め)をくらますためよ。

 ◇ののちゃん すごーい。忍者(にんじゃ)みたい。どうなってるの?

 ◆先生 皮膚(ひふ)に秘密(ひみつ)が隠(かく)されているの。カエルの皮膚は3層(そう)になってて、黄色の色素(しきそ)の層と黒い色素の層が、真(ま)ん中(なか)の結晶(けっしょう)の層を上(うえ)と下(した)からサンドイッチのようにはさんでいるわ。アマガエルでは、真ん中の結晶の層が、他の層では吸収されない緑色の光(ひかり)を反射(はんしゃ)するから、ふつうは緑っぽい色なのよ。

 ◇ののちゃん 黄緑と黒は、ぜんぜんちがう色だよ。

 ◆先生 体の色の濃淡(のうたん)は、色素の層にある「色素胞(しきそほう)」という細胞(さいぼう)できまるの。たとえば沼地のような暗いところにいると、まわりの情報(じょうほう)が目(め)から脳(のう)に伝(つた)わって特別(とくべつ)なホルモンが体の中に出(で)てくるわ。このホルモンのはたらきで、黒い色素胞のすみずみに黒い色素の粒(つぶ)が広(ひろ)がって体の色が黒っぽく変わるの。暗いところにいつづけると、黒い色素胞の数も増(ふ)えるそうよ。

 ◇ののちゃん 明るいところにいけば、もとに戻(もど)れるの?

 ◆先生 まわりが明るいとホルモンが減(へ)って、散(ち)らばっていた黒い色素が集(あつ)まるから体の色が明るくなるのよ。黒い色素胞の数も減るそうよ。アマガエルでは、基本(きほん)の黄緑色が、まわりの明るさに応じて暗くなったり明るくなったりするわけね。

 ◇ののちゃん 青(あお)いアマガエルや金色(きんいろ)のトノサマガエルが見つかったって聞(き)いたよ。

 ◆先生 どちらも突然変異(とつぜんへんい)によってできた色なの。生(う)まれつき黄色の色素をつくれないカエルは青っぽくなるし、黒い色素をうまくつくれないカエルはクリーム色になるわ。これが金色に見(み)えることもあるのね。

 ◇ののちゃん ピンクのカエルがいるとかわいいね。

 ◆先生 黄色や赤の色素の混(ま)じりぐあいで、少(すこ)し赤(あか)っぽくなることはあるわ。でも、ピンクはふつう考(かんが)えにくいわね。

 ◇ののちゃん なーんだ。そういえば、カメレオンも体の色を変えるよね。

 ◆先生 皮膚に色素胞をもっていて、色素の動(うご)きで色が変わる点はカエルと同(おな)じよ。カエルはホルモンがかかわっているから色の変化(へんか)がゆっくりだけど、カメレオンはおもに神経(しんけい)がかかわっているからパッと一瞬(いっしゅん)で体の色を変えられるの。

 ◇ののちゃん 人間(にんげん)の体の色は変わらないね。

 ◆先生 紫外線(しがいせん)から身(み)を守(まも)るため、人間の皮膚にも黒い色素があるわ。だから日焼(ひや)けすると肌(はだ)が黒っぽくなるの。でも、カエルとちがって色素を動かせないから、周囲(しゅうい)にあわせて体の色を変えることはできないのよ。

 ◇ののちゃん 先生の目をくらますのはムリかあ。

 ◆先生 あら、いたずらしてるとしかられて、ののちゃん真(ま)っ青(さお)になっちゃうわよ。

(取材協力=慶応大教授・福澤利彦さん、東邦大教授・大島範子さん、広島大准教授・三浦郁夫さん、構成=竹石涼子)

(朝日新聞社発行 4月20日付be)


◇調べてみよう

(1)アマガエルのほかに、どんなカエルがいる? どんな色(いろ)かな?
(2)外国(がいこく)には色を変(か)えない毒(どく)ガエルもいるよ。色の意味(いみ)を考(かんが)えよう。
(3)カエルやカメレオンのほかに体の色を変える動物(どうぶつ)がいるかな?

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