現在位置:asahi.com>教育>NIE>ののちゃんのDO科学> 記事 ![]() 紫外線が一番多いのは何月?東京都・大勝彩香さん(小6)ほかからの質問
◇ののちゃん お日(ひ)さまが、まぶしくなってきたね。 ◆藤原先生 これからの季節(きせつ)の太陽(たいよう)にはご用心(ようじん)よ。日焼(ひや)けしないようにしなくちゃ。 ◇ののちゃん 太陽の光(ひかり)にある目(め)に見(み)えない紫外線(しがいせん)が悪(わる)さをするんだよね。真夏(まなつ)がいちばん多(おお)いんでしょ。 ◆先生 紫外線にはABC(エービーシー)の3種類(しゅるい)があって、A紫外線(UVA(ユーブイエー))が多くなるのは5月(がつ)よ。1年(ねん)でもっとも日が長(なが)くて太陽も高(たか)くなる6月ごろが最大(さいだい)のはずだけど、梅雨(つゆ)でお天気(てんき)が悪いから、晴(は)れ間(ま)の多い5月がピークになるの。 ◇ののちゃん へー、真夏より5月にご用心なんだあ。 ◆先生 UVAは地球(ちきゅう)に届(とど)く紫外線の9割(わり)を超(こ)えていて、肌(はだ)を黒(くろ)くしてシミやソバカスのもとになるともいわれているわ。ただ、もっと怖(こわ)いB紫外線(UVB)は7〜8月に多いそうよ。 ◇ののちゃん 同(おな)じ紫外線なのに、どうしてちがうの? ◆先生 ふだんUVBは、25キロほど上空(じょうくう)にあるオゾンという気体(きたい)がたくさんあるオゾン層(そう)に吸収(きゅうしゅう)されて地上(ちじょう)にはあまり届かないの。でも、7〜8月には吸収される量(りょう)が減(へ)って、地上に届くUVBの量が増(ふ)えてしまうわ。 ◇ののちゃん 夏になるとオゾン層が薄(うす)くなるの? ◆先生 いいえ、いちばん薄いのは10月ごろよ。でも、秋(あき)は夏にくらべて太陽が空(そら)の低(ひく)いところを通(とお)っていて、太陽の光はオゾン層を斜(なな)めに横切(よこぎ)るの。だからUVBがよりたくさんオゾン層に吸収され、地上に届く量は真夏より少(すく)なくなるの。 ◇ののちゃん UVAはオゾン層と関係(かんけい)ないの? ◆先生 UVAはオゾン層で吸収されないから、オゾンが多くても少なくても、地上に届くUVAは変(か)わらないわ。 ◇ののちゃん AとBと……。あっ、もう一(ひと)つ忘(わす)れてた。 ◆先生 C紫外線(UVC)ね。いちばん危険(きけん)なのよ。でも、安心(あんしん)してね。オゾン層がぜんぶ吸収してくれるから。 ◇ののちゃん じゃあ、UVBに気(き)をつけないとね。 ◆先生 海水浴(かいすいよく)に行(い)って、体(からだ)が真っ赤(か)になったことがあるでしょう。皮膚(ひふ)のDNA(ディーエヌエー)がUVBに傷(きず)つけられるから、ひどい日焼けを繰(く)り返(かえ)すと皮膚がんになる恐(おそ)れがあるわ。オゾン層が1%減ると、地上に届くUVBが2%増え、皮膚がんが3〜6%増えるという予測(よそく)もあるのよ。 ◇ののちゃん えーっ、お外(そと)で遊(あそ)べなくなっちゃう。 ◆先生 4月から9月の晴れた日は、朝(あさ)の10時(じ)から昼(ひる)の2時ごろまでの間(あいだ)は外で長時間(ちょうじかん)遊ぶのはやめた方(ほう)がいいでしょうね。真夏の太陽を20〜25分間(ふんかん)ほど浴(あ)びたら注意(ちゅうい)して。日本人(にほんじん)の場合(ばあい)、赤(あか)くなった後(あと)に黒くなる人が多いけれど、赤くなるだけの人はとくに気をつけてね。 ◇ののちゃん 帽子(ぼうし)をかぶらないといけないね。 ◆先生 紫外線は直射日光(ちょくしゃにっこう)だけじゃなく、雲(くも)や空気(くうき)の分子(ぶんし)にぶつかって飛(と)び散(ち)りながら四方八方(しほうはっぽう)からやってくるし、地面(じめん)や建物(たてもの)などからの反射(はんしゃ)も多いの。日焼け止(ど)めクリームを使(つか)うのもいいわね。気象庁(きしょうちょう)や国立環境研究所(こくりつかんきょうけんきゅうしょ)が全国各地(ぜんこくかくち)の紫外線速報(そくほう)をインターネットで発信(はっしん)しているから参考(さんこう)にするといいわ。(取材協力=佐々木政子東海大学名誉教授、構成=森治文) (朝日新聞社発行 4月27日付be)
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