|
◆1.カエルぴょこぴょこ…
ぴょこぴょことはねるカエルは、人間でたとえると何メートル跳ぶことになるのでしょう。
大変な跳躍力ですネ。その発達した後ろ足の太ももは、幸か不幸か?フランス料理などの格好の食材にされてきました。
さて、カエルは生物進化の過程で、はじめて水から陸に進出したセキツイ動物の仲間で、サンショウウオやイモリ(注・ヤモリではない)とともに両生類に属します。両生類の文字からもわかるように、水辺の環境と縁を切ることができません。
現在、世界には4000種を超えるカエルがいますが、日本に住むのはわずか42種。そのうちの30種(71.4%)は、日本にしか生息していない世界的にも珍しいカエルなのだそうです。
同日の科学欄には「やんばるの奇跡」と題して、沖縄のハナサキガエルのとても愛らしいの写真が掲載されています。著作権の関係でここには載せられませんが、新聞が手に入ったら写真をさがしてみましょう。その一週間前(6月26日)には、日本産でもっとも美しいとされるイシカワガエルが紹介されています。今回は、姿も鳴き声も美しい日本のカエルについて調べてみましょう。
(参考)
見出し 一夜だけの宴 ハナサキガエル(やんばるの奇跡:6)
(朝日新聞東京本社発行 7月3日付夕刊)
「山原(やんばる)」と呼ばれる沖縄本島北部だが、高い山も大きな川もない。それに代わって発達した渓流環境こそが、世界的な希少動物の宝庫を支えるカギだと思う。変化に富んだ環境と餌が、昆虫をはじめとする多様な生物の共存を可能にしているのだ。
その渓流環境を代表する動物の一つハナサキガエル。かつては奄美諸島と八重山諸島にも分布するとされていたが、分類の見直しによって、それぞれが独立した種にされ、本種はやんばるだけの固有種となった。
真冬の滝つぼやよどみに、おびただしい数が集まり、鳴き競う。そしてある一夜、一斉に産卵を行う。翌日には、真珠のように輝く卵塊と静けさだけが残されている。
(自然写真家・湊和雄)
◆2.ワークシートのポイント
(1)日本に住むカエル
私たちにとって身近なカエルですが、カエルの図鑑を持っている人は少ないと思います。手元に図鑑がない場合は、次のホームページを参考にするとよいでしょう。
(参考)「日本のカエル」
http://www.hkr.ne.jp/~rieokun/frog/jpanfrog.htm
(2)カエルの鳴き声
カエルの合唱は盛りを過ぎていますが、近くの田んぼにでかけて何種類のカエルが鳴いているか聞き分けてみましょう。「近くに田んぼや池なんかないよ」という人は、次のホームページで日本全国のカエルの鳴き声を聞いてみましょう。これがカエル?と耳を疑う美声の持ち主もいて、びっくりさせられます。
(参考)「日本のカエルの鳴き声」
http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp/wave/wav_kaeru.html
(3)蛙で一句
松尾芭蕉が詠んだ「古池や蛙飛び込む水の音」からは、今にも水のはねる情景が思い浮かんできます。また、「痩(やせ)蛙まけるな一茶是(これ)に有」は、蛙と人間が違和感なく詠み込まれ、小林一茶のカエルへの思いが伝わってきます。
カエルは、「かわず」や「かじか」とも言います。使いわけることで趣をかえることができるでしょう。それではみなさんもカエルにちなんだ一句を詠んでみましょう。
(4)カエルの住みやすい環境
温暖で湿潤、しかも各地に田んぼが広がっていたこの国は、カエルたちにとって楽園だったに違いありません。梅雨のこの時期、みなさんのお家の近くでもカエルの合唱が聞こえてくることでしょう。でも、一頃よりこの団員となるカエルが減少していることが問題になっています。どのような環境の変化が災いしているのか調べてみましょう。
(参考)松井孝爾「アカガエル」『指標生物 自然をみるものさし』平凡社(1994)
(参考)守山弘『水田を守るとはどういうことか』農文協(1997)
◆3.発展学習として
『がまの油売り』の口上(こうじょう)に出てくる「四六のがま」とは、どんなカエルでしょう。その油とはいったいなんでしょう。道端でこの口上を聞いたことがある人は少ないと思いますから、まず手始めにどのような語りのなのか、文字通り声に出して読んでみましょう。
(参考)齋藤 孝『声に出して読みたい日本語』草思社(2001)
(参考)松井孝爾『カエルの不思議発見 四六のガマの科学』ブルーバックス(1999)
(藤沢市立長後中学校・有馬 進一)
記事
学習のポイント
ワークシート
バックナンバー
|