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◆1.昆虫のなぞ
「金亀子(こがねむし)擲(なげう)つ 闇の深さかな」
高浜虚子の名句です。
体長2センチたらずのコガネムシ科の昆虫である黄金虫は、光沢の強い金緑色をしており、時には銅赤色を帯びることがあります。虚子の句に登場するコガネムシも光に向かってきたようですね。あなたは、夜、部屋に入ってきたのを見たことはありませんか。
「虫ってこんなに見事なもんだったか!悔しかったら自分の目で見てごらん」というのは養老孟司さんの言葉。
今回は昆虫の不思議について考えていくことにしましょう。
◆2.ワークシートのポイント
(1)樹液と虫
雑木林は生き物にとっては楽園。森や林は隠れ場所もたくさんあり、木の葉や果実、樹液など食べ物も豊富です。クヌギなどの樹液をだしている木には、さまざまな昆虫が集まってきます。樹液は雑木林に生きる昆虫の大切な食料です。その言葉どおり木からでる液です。木の傷ついた場所から甘酸っぱい汁が出てきます。
樹液を求めて昆虫が集まってきますが、カブトムシやクワガタムシの出会いの場となっています。
(2)水辺の虫
赤トンボの姿を見ると秋だなと実感しますね。トンボの幼虫は水の中で暮らしています。水辺で暮らす昆虫にとって、池や川はとても大切ですね。水辺が卵を産む場所になっている場合が多いのですが、水辺に住む昆虫の生態や体のつくりについて調べてみましょう。
(3)群れと虫
チョウの雄は集団で吸水することで知られています。だいたいは同じ種類の雄が集まるようですが、なぜ雄なのかは諸説あるようです。
あの、臭いがたまらないカメムシも集団行動をするようです。群れることによる利点があるのでしょうが、よくわかっていないことも多いようです。藤原先生の言葉にもあるように、昆虫大好きのあなた「大人になっていろいろな謎を解き明かしてね」。
(4)虫のカムフラージュ
「擬態」という言葉を知っていますか。バッタやカマキリなど草の色に似ていて見つかりにくくなっています。敵の目から上手に身を隠しているわけですね。身を隠しカムフラージュしているわけです。これを「擬態」といいます。
「擬態」にもいろいろあるようです。調べてみましょう。
◆3.発展学習として
『昆虫の世界へようこそ』(ちくま新書)で昆虫写真家の海野和男(うんの・かずお)さんは、
「ぼく自身ずいぶんいろいろなことを昆虫から教わったような気がする。物心ついた頃から昆虫の魅力に取り憑かれたぼくだが、昆虫の世界を見つ続けることで、ずいぶんと幸せになれたように思う」
と書いておられます。
昆虫は人類と比べればはるかに長い歳月を地球上で過ごしてきました。昆虫の生態を知ることで、生命の尊さ、環境のことなどを考えるきっかけにしましょう。
とだこうしろうさんの『昆虫とあそぼう』(戸田デザイン研究所)は昆虫を身近に感じることができます。
昆虫に興味をもった人はアンリ・ファーブルの『昆虫記』(岩波文庫ほか)をぜひ読んでみましょう。ファーブルは本に書いてあったことを鵜呑みにせず、自分の目で確かめたことだけを書いたそうです。
(大阪市立天王寺中学校・植田 恭子)
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