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頭がよくなる!?

分子模型「モル・タロウ」 特許で組み立て簡単に

2007年10月17日

 DNAの二重らせん、ダイヤモンドの三角すいなど分子や結晶の構造が一目でわかるのが、分子模型「モル・タロウ」だ。分子(モレキュール)のモルに、親しみを込めてタロウを付けた。

写真

DNAの分子模型。二重らせん構造がよくわかる=福島県郡山市で、江口和裕撮影

 開発者の高松尚久さん(57)は東京大で化学の研究者を目指したが、30歳のとき父親が急死し、福島県郡山市にあるプラスチック成形の町工場を継いだ。しばらくして、化学の知識と工場の経験を生かした「精密で組み立てやすい」分子模型作りを思い立った。

 従来の精密模型は、原子にあたる球の大きさは一定で、原子と原子の間の距離を棒の長さで調節するタイプが主流だったが、棒の長さが様々なので組み立てるのが難しかった。

 これに対し、モル・タロウでは棒の長さを一定にして、原子ごとに球の大きさを変える、新しい原理を導入。大きさは「実物」の1億2500万倍にし、分子の実測値から棒の長さと球の大きさを算出することで、ほとんどの分子で誤差を10%以内に収めた。10年がかりで開発し日米で特許を取得。02年に発売した。

 球は原子の種類などによって色も変えた。球には突起(原子価)があり、突起同士を中空の棒でつないで結合する。

 高校の理科教員からの注文が多く、授業で生徒に見せたり、組み立てさせたりしているという。「簡単に組み立てられるうえ、見た目がカラフルなので好評のようです」(高松さん)

 小中学生向けにより簡単なタイプも開発中。高松さんは「自分で作ることで構造の面白さを実感できる。将来のノーベル賞学者が育つかもしれませんよ」と期待している。

●宝石や氷の構造も分かる

 基本的な原子などが入った2種類の基本セット(4200円と1575円)のほか、DNA(3万1500円)、ダイヤモンド(3150円)、ルビー(7350円)、サファイア(同)、氷・水(4200円)、たんぱく質セット(同)などがあり、部品のばら売りも可能。主要都市のジュンク堂書店のほか、通信販売でも購入できる。問い合わせはタロウ(電話024・943・5166、ホームページhttp://www.talous−world.com/)へ。

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