現在位置:asahi.com>教育>小中学校>頭がよくなる!?> 記事

頭がよくなる!?

ツナ缶 魚としての栄養価アピール

2007年11月21日

 「サカナを食べれば、将来ノーベル賞がもらえますか」。2年前、こんなコピーの全面広告が全国紙に掲載された。ツナ缶の代名詞的ブランド「シーチキン」を製造するはごろもフーズ(静岡市)の広告だ。

写真

マグロをほぐす工程は手作業だ=静岡県焼津市で、小杉豊和撮影

 大きなマグロにまたがる男の子の写真。その下の文章は「サカナを食べるひとは賢い」で始まり、記憶力を高めるとされる「DHA」や、速く泳ぎ続ける魚のスタミナ源とされる「アンセリン」といった、カツオやマグロに多く含まれる成分の説明が続く。商品の缶詰は、下の方に小さく写真が出ているだけ。まるで「魚」の広告のようだ。

 発売当初は全く違った。「シーチキン」が商標登録されたのは58年。「海の鶏肉」という意味を込めた。魚嫌いの子どもに食べてもらうため、当時は「魚のようで魚でない」とアピールすることが重要だったのだ。64年の東京オリンピックのころ、日本人の食生活が急速に欧米化。生野菜を食べるようになったことが追い風になり、サラダの具として定着した。66年からはテレビCMも始めた。

 しかし今や、魚は健康食として世界中で人気だ。同社は04年、それまでの戦略を百八十度変え「シーチキンは魚だ」と打ち出すことにした。ただ「シーチキンは50年続くブランド名なので、名前を変えるわけにはいかない」と、川隅義之経営企画部長はいう。

 「魚」を前面に出し始めてから、同社には「1日何缶食べればいいのか」といった問い合わせもあるという。お客様相談部の小長井一憲部長は「あくまでバランス。ツナ缶ばかり食べればいいわけではありません」とくぎを刺している。

●マグロからカツオまで

 同社のツナ缶の原料はビンナガマグロ(シーチキンファンシー)、キハダマグロ(シーチキンL)、カツオ(シーチキンマイルド)。主に太平洋で取れた魚だ。カットしてから蒸し、手作業で皮や骨を取り除き、油と調味液を注ぐ。缶詰は空気を抜いて密封、殺菌してあるため、常温保存が可能だ。

 今年は「キチンと朝ごはん」を合言葉に、ツナ缶で手早く作れる朝食メニューをCMやホームページ(http://www.hagoromofoods.co.jp/)で紹介している。

この記事の関連情報

このページのトップに戻る