フルーツの香り付きやスーパーカー形、練り消し……。かつて消しゴムは、学用品というより勉強の息抜きのためのお楽しみグッズだった。
そんな伝統を受け継ぎ、頭と指を使ったパズルで「脳の力を鍛える」ことまでできるというのが、消しゴムメーカー「シード」(大阪市)の「ケシキューブ」だ。
バラバラの消しゴムを組み合わせて3.3センチの立方体をつくる。初級、中級、上級の3種があり、L字形のパーツ九つを組み合わせる初級は小学生でもできそうだが、すべて形が違う6パーツを組み合わせる上級は大人でも難しい。
消しゴムは金型でところてんのように押し出して作るため、パーツの種類を増やすと金型がたくさん必要になりコストがかさむ。開発者は、いかに少ない種類で難しいパズルをつくるかに知恵をしぼった。
05年秋の発売以来好評で、さらに難度の高いパズルとして、パーツ数を増やした「スーパーケシック」も生まれた。2種類あり、平面の組み合わせのほか、直方体やピラミッドもつくれる。「答えがわからない」という人のために、ホームページ上で正解例も紹介している。
同社はほかにも、「脳への刺激」を宣伝文句に、12種の動物形消しゴムをうまく配置して台に乗せる「アニマルバランス」や、錯覚を利用して動いて見える絵をパッケージに描いた「目にも不思議なけしごむ」を販売している。「勉強の邪魔」と母親たちから敬遠されたユニークなデザインの消しゴムだが、形を変え復活したようだ。
●自由な発想、次々と形に
シードは50年代、世界に先駆けプラスチック消しゴムの製品化に成功。形や色を自由に加工できるようになり、様々な消しゴムが生まれた。価格はいずれも税込みで、「ケシキューブ」が262円、「スーパーケシック」が420円、「アニマルバランス」は735円、「目にも不思議な消しごむ」はローズ、カモミールなど4種の香り付きで各157円。シードのホームページは「http://www.seedr.co.jp」。