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畳 イグサの力で集中力

2008年4月16日

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写真畳の上では、集中力が増す。子どもたちは次々と問題に取り組んでいた=9日、福岡市中央区の英進館、金川雄策撮影

 畳が敷き詰められた教室に入ると、良い香りがふわっと漂ってきた。このイグサの香りが、集中力を高めるらしい。

 福岡市にある大手進学塾「英進館」には、畳を敷いた教室が三つある。教室に入るときはまず、靴を脱ぐ。畳の上に置いた机といすで授業を受ける。

 小6の金城翼(たすき)くん(11)は「畳の教室に入ると、ふーっと落ち着く。家に戻ってきたような気がする」という。小学生たちは学校が終わってから、地下鉄に乗って塾に来て、お弁当を食べた後に授業を3時間受ける。畳の部屋での安心感は重要だ。「畳はお茶の香りみたいでホッとできる。テストの時もあまり緊張しない」と小6の迎(むかい)春菜さん(11)。

 畳が学習にどのような効果をもたらすのか。北九州市立大の森田洋准教授が、小中学生323人を対象に算数の計算をさせる調査をした。その結果、畳の部屋のほうが通常の教室よりも、解答数が14.4%アップし、集中力が高まることがわかった。低学年になればなるほど、環境の影響を受けやすく、集中力の持続が期待できる。

 イグサには、樹木に含まれるフィトンチッドやバニラの中にあるバニリンの香りがしてリラックス効果が高い。また、安心感を与える黄緑の色が目にも優しい。鉛筆を落としても、音が響かない。

 英進館は「一度靴を脱ぐことで、足元がラクになって良いようだ。授業中の落ち着きが増した」と評価している。3月には小学校受験を目指す幼児用の部屋にも畳を入れた。畳のヘリにはパンダや象の絵を入れた。森田准教授は「最近は和室のない家が増えたけれど、畳の良さを見直してもらいたい」という。(平岡妙子)

◇置き畳で手軽に

 福岡県畳工業組合の都地(つじ)畳店では、新しい畳1枚は約1万2千円。約5年で裏返すときには3千円。昔はヘリに家紋を入れたが、最近はすし屋で魚の漢字や店のロゴを入れたり、子ども用にピカチュウの絵を入れたりと、様々なタイプがある。

 また、イケヒコ・コーポレーション(0120・147・193)では、和室を造れない家には、置き畳を薦めている。置き畳は82×82センチで1980円から。イグサの座布団「元」は1枚1980円で、手軽に畳の良さを味わえる。

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